あらすじ
三千人にひとり「鬼」のいる日常。「鬼」には「先天性頭部突起症」という名前がつけられ、節分の風習もなくなった。周囲に気をつかわれながら生きている鬼の女子高生・崎、崎のことが気にかかる同級生・ゆいこ、「突起症の天才少年」という過去を引きずるチェロ弾き・真央、かつて「鬼」だったがツノを切除した奥富、「鬼」を嫌悪する崎の担任・端場――――「鬼」という存在が浮き彫りにする人間の弱さと強さの物語、5篇を収録。
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うわぁ…めっちゃいい…
とても素敵な社会風刺漫画。
あっ、鬼さんどちらってそういうことか。
特殊な家庭環境や障害がある人や病を患っている人など、他にもそういった面で注目されがちな人に対する偏見や差別、もしくは過剰な待遇を本当に上手に描き表していた。
それによって恩恵を受けられる場面は勿論あるけれど、余計なお世話だよって思うこともあるし恩恵を受ける側にも悪人はいるし。
でも、そういう人が周囲にいないとどう接していいか不安になる気持ちも十分にわかる。
自分が自分とは違う人にどう接するのか、考えさせてくれる漫画でした。