【感想・ネタバレ】命の響 左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉のレビュー

あらすじ

78歳、現役、この生き方こそがまさに奇跡! 日本を代表するピアニストが舞台で倒れ、右半身麻痺…。困難な状況を克服し、「左手のピアニスト」として復帰。決してあきらめない不屈の精神と、しなやかでユーモラスな生き方が人々を魅了し、新たな音楽を生み出していく…。「好きなものが一つあるだけで 世界が変わる 人は、強くなれる」など、生きる勇気をくれる23の言葉。

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Posted by ブクログ

舘野泉さんはフィンランド在住の高名なピアニスト。
私もかつてコンサートで繊細で叙情的な美しい音色に魅了された。

その舘野さんが脳溢血で右手の機能を奪われた。
この本は65歳の2002年1月に、ピアニストとして致命的とも思われる悲劇にみまわれながら、左手のピアニストとして再生した著者の、力強い魂の物語である。

ピアニスト舘野泉の右手の損失は世界中の損失であったはずなのに、左手のピアニスト舘野泉の誕生によって、舘野泉に献呈されるために世界中でたくさんの左手のためのピアノ曲が生まれた。

不屈でありながら、とらわれない舘野さんの言葉は今、何かを失って絶望の中にいる方に、勇気を与えてくれるはず。

夜明けのフィンランドを撮したと思われる紫の装幀も大変美しい。

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2017年02月28日

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