【感想・ネタバレ】酒が語る日本史のレビュー

あらすじ

歴史の裏に「酒」あり。古代より学者や芸術家、知識人に意外と呑ん兵衛が多く、昔から酒をめぐる珍談奇談が絶えない。日本史の碩学による、「酒」と「呑ん兵衛」が主役の異色の社会史。

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Posted by ブクログ

「大酒飲みに、あまり悪い人間はいないと思う私たちから察すれば、仲成は酒豪といわれるほどの人間ではなかったのではないか。」このような考察が随所にちりばめられた素晴らしい著作。

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2016年05月22日

Posted by ブクログ

いわば酒豪列伝。明治時代までの酒飲みに関する逸話を収集した一冊で、こういう趣向の本が40年以上前(1971年)に書かれたというのは興味深い。
もっとも、現在ではこれほどまでの「酒飲み礼賛」は難しいかもしれない。1971年当時ですら「チンマリ固まって大人らしくなった人間ばかりで構成される社会では、これらの人物は鼻つまみされるだけだろう」と嘆いている。
ただまあ、これだけ酒飲みの逸話が集まると「粋」な酒飲みに希少価値があることがよくわかる。九鬼周造のテーマ設定の背後にはこういう事情があったのかもしれない、などと思った。

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2018年12月30日

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