あらすじ
バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。人には言えない秘密を抱える彼女のもとに、様々な謎が持ちこまれる。本に込められた思いと謎を読み解くブックミステリー。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
【あらすじ】
バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。人には言えない秘密を抱える彼女のもとに、様々な謎が持ちこまれる。本に込められた思いと謎を読み解くブックミステリー。
【感想】
Posted by ブクログ
ここに出てくる図書委員の子たちみたいに、純粋に本を読んで、それを素直に伝えられる青春時代を過ごしたかったなー。
本に囲まれた職場、羨ましい…
出てくる本たち全て読んでみたいし、詩織のこの後も気になるし、素敵な本でした。
Posted by ブクログ
著者さん、本読むの好きなんだろうなあっと思った。
図書室は学校で一番好きな場所だったな。
司書の先生とお茶したこともあったな、あれはしあわせな時間だった。
学校司書の子どもの学びに果たす役割、というのは確かにあるのかもしれないけど、正直私の時代はそーゆー意識は全くなかったなあ。
特にアドバイスとか受けたこともないし、もともと自分が読む本は自分で選ぶたちだったから、そーゆー人を必要としなかった。
けど、この本の中では学校司書という仕事にやりがいを見出していく女性が描かれていて、まあ現実的にはパート司書の方が多いんだろうけど、やろうと思えばやることがどんどん広がる仕事なのかもな、と思う。
しっかし、前任者の辞めた事情に不倫とか、そこは必要ないのでは、と…。
いきなり失踪の元夫とのハナシもイマイチ理解不能でしたが、生徒たちとの関わりの様子は楽しかった。
青春ですなーー
神出鬼没の校長先生は好きだな。
Posted by ブクログ
前半は本にまつわるちょっとした謎を解決する、プチ推理モノ。
1章ごとに1つの謎が出てきて、かつ1冊を通して主人公の成長が垣間見えるという構成が袖木麻子さんの「ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)」を思い出しました。
後半は登場人物たちがブックトークをしているのですが、そのイベントに参加しているような気持ちになれました。
主人公は高校の図書室で働くことになった”なんちゃって司書”。
学生時代から図書室が好きだった私にとってはある意味「憧れの存在」です。
自分の通っていた高校の「司書さん」(←今となっては学校司書だったのか、司書教諭だったのかわかりませんけど)をふと思い出しました。
図書室の間取りも勝手に母校の図書室のようなところを想像しながら読んでいました。
また作品に出てくる登場人物たちと私との共通点がたくさんあったので、余計に自分が高校生に戻ったかのような感覚になりました。
中でも翻訳家を目指している「楓ちゃん」は、今も英語の勉強を続けている私にとっては「仲間」でもあり、「ライバル」のような存在に感じました。
その彼女がブックトークで話していたことがとても印象に残っています。
「もともと受験勉強のために始めた英文和訳なんですけれど、最近は翻訳自体が楽しいです。極端な話、大学に入れなくたって翻訳を続けてたらいいかなって思う。受験なんてどうでもいい、っていったら言い過ぎだけど、受験って目的じゃなくて手段なんだなって実感できた気がします。大学に入って翻訳の勉強ができたらいいと思うし、そのために勉強も頑張るけど、あたしにとって大切なのは翻訳が好きだってことで、受験勉強はその好きって気持ちに気づくためのものだった気がします。」
高校時代、その好きなことをみつけたいってどれだけ思ったことでしょう。
それがわかればその道を目指して、がんばれるのに!って思っていました。
なのでこんな風に語る「楓ちゃん」をとっても羨ましく思いました。
「私もそうなりたかったのに!!」って。
でも人を羨ましがっていても仕方ありません。
自分もそうなりたいなら、今からでも頑張るしかないのです。
私は「楓ちゃん」のように強い動機をもって英語の勉強をしているわけではありませんが、
彼女の目標を達成しようとする姿勢を見習って、もっと努力しなきゃいけないなという気にさせてくれた作品でした。