【感想・ネタバレ】WEB小説家になろうよ。のレビュー

あらすじ

『あたしとコンビを組んで、WEB小説家になってください!』 俺は東山静司(ひがしやませいじ)。小説投稿サイト『もの書きになろうぜ』で連載中の作品が、めでたく書籍化されて順風満帆……のはずだったんだが。「続きが………書けない………!」 スランプで絶賛更新が停止中。そんな矢先、俺は自分のアカウントが乗っ取られ、勝手に連載の続きが投稿されているのを発見する。文章はめちゃくちゃ、書いた覚えもないのに――おもしろい!! 犯人はクラスメイトの秀才美少女・西園海玲(にしぞのみれい)。俺はいつのまにか小説とは縁遠いはずの彼女とコンビを組んで小説を書くことに……って、海玲さん? どうして俺たちはキスをしているんでしょう!? うらやましすぎるWEB小説家の日常系ラブコメ、開幕!!

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解るには解る

作品を作ろうと思うと良い作品が作れなかったり、他者に理解してもらえない文章になるのは良くあるし、作品作りに没頭して周囲が見えなくなるのも解る。
そして、気付いたら時間が経ち過ぎてる事も。
ネットでの評価やポイントが実際の売上とは連動しないのも解るが、それを理解出来ないネット民も多いよね。
まぁ、そう云う作品。
面白さには欠ける面があるけど、リアルを現した作品。

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2020年12月23日

Posted by ブクログ

憧れの早矢塚かつやさんの新刊が、タイトルからして『なろう』をモチーフにしてるし、興味があって購入。
久しぶりに面白いライトノベルを読めた。やっぱり私はこういう現代を舞台にしたラノベが好きなんだ!「悠久展望台のカイ」から追いかけていた身としては長らく待っていた作品。
それに元々自分が文芸畑の人間だってのもあるけど、創作文芸に少しでも興味がある人にとっても魅力ある作品だと思う。(私もワナビを題材にしたネタを持っているが、商業作品でここまであからさまに「小説家になろう」ユーザーを題材にした作品はこれが初めてではないか。)

作品の内容とはやや外れるが、主人公たちが書いている作品は確かにどれも「ラノベ」なのだが、『プラモ無双』などの作品と『Web小説家になろう』を同じ「ラノベ」として一言でくくるのはもはや苦しいのではないか。
少なくても、私は前者ではなく後者のようなラノベに魅力を感じるし、そう感じる人間は一定数存在すると日頃から思っている。
メディアワークス文庫だとやや大人向けになってしまうが、「中高生が主人公で現実世界が舞台」のラノベレーベルがあったら私は図書室にいっぱい置くのになー。児童文学とはまた違う、とても軽いノリの作品はどこに埋もれているのでしょうか。誰か紹介してください。

それにしても、早矢塚さんの本をアニメイトの中でも八王子店で買うことに意味があると思う。新刊コーナーで平積みにされてたけど、地元作家さん向けにもっとコーナー作ってもいいと思うんですよ、アニメイトさんやー。

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2015年10月19日

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