【感想・ネタバレ】背徳者のレビュー

あらすじ

ジッドがアフリカに旅して病気になり、回復後に生命の喜びを見出した当時の魂のありさまを、告白的に小説として描いたもの。一考古学者がアフリカに新婚旅行に出かける途中大病にたおれて、一時は死に瀕するが、ようやく回復期に至ったとき、生きる喜びを知り、彼の心に一大革命が起る。既成のモラルや組織に安住できぬ魂の苦悩を綴った、ジッド最初の物語作品。一九〇二年作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

狭き門、田園交響楽ときて、これを読みました。
なんというか、いちばん概念的というか・・読み終えたあと背徳者というタイトルをあらためて見返して、「背徳者、いや確かにそうだ、でも何が・・?」と自問自答してしまう感じ。
金を死ぬほど使って欲望のままに暮らして旅して、もといた洗練された世界との交流に関心を持たなくなって、未開の地を好んだり、堕落した人間と関わったり共犯したりすることに悦びを感じるのが、背徳なのかな・・。
なんだかひたすら旅をしているので、情景描写の美しさはたまらなかったです。

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2014年09月20日

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