【感想・ネタバレ】贋作・桜の森の満開の下のレビュー

あらすじ

ヒダの匠の弟子である耳男と山賊のマナコ、素性を語らないオオアマの3人は、ヒダの王家の夜長姫と早寝姫のために仏像を彫ることを命じられた。しかし、3人の仕事は一向に進みそうになく―。坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに、人間と鬼が混在するという設定のユニークさや言葉遊びをふんだんに織り交ぜて描かれた作品。

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Posted by ブクログ

八月納涼歌舞伎、観劇の記録。
野田秀樹率いる夢の遊眠社の代表作を、歌舞伎にアレンジしたもの。

今は亡き中村勘三郎と約束したものの、歌舞伎として公演することが叶わなかった舞台。それを息子の勘九郎、七之助が演じるといういわくつきの作品で、早々にチケットも完売。野田ファンも少なくなかったようで、いつもの歌舞伎座の客層とはちょっと違った。
かつては野田の演じた役を、勘九郎は真面目にこなす。七之助は、やはりもう少し凄みがほしい。ラストの桜のシーンは、滅びの美しさが見事だった。

初めて観た夢の遊眠社の舞台が、この作品だった。大袈裟でなく、芝居の概念が根底から覆されたと感じ、目眩がした。
野田秀樹の機関銃のような言葉の羅列、それも暗喩や言葉遊びがふんだんに盛り込まれ、頭が追いつかない。胸も頭も満杯になりながら必死に舞台を観たあとは、放心状態で頭痛がするほどだった。
身体能力をフルに用いて動き続けていた若い野田秀樹、狂気を振りまく毬谷友子の姿は、今も焼きついている。戻れるなら、あの舞台を何度でも観てみたい。

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2017年09月20日

Posted by ブクログ

坂口安吾の「桜の森の満開の下」の野田版戯曲。「今日でなくちゃだめなんだ」という台詞が今も耳に残っている。ビデオあり。

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2010年02月08日

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