あらすじ
私たちにとって身近な存在であり、健康のバロメーターでもあるウンチ。本書は科学の視点からウンチにまつわる蘊蓄を集めた一冊です。本書の3つの特徴。■一生お世話になるウンチにまつわる「科学・医学的な知識」を扱う ■とりわけ健康に関わる内容を重視 ■読み切り的な記事が多いのでどこからでも読める(本書の主な内容)ウンチは何からできている?/ウンチの色とにおい/宿便ってなに?/ウンチがしたくなる仕組み/生まれて最初にするウンチ/善玉菌・悪玉菌・日和見菌/おならは燃える/腸は第二の脳/宇宙飛行士はどうやってウンチをする?/他人のウンチを移植する治療法/多様化する寄生虫症/自分のウンチを食べるウサギ/ジャコウネコのウンチから高級コーヒー豆etc…ロングセラー『面白くて眠れなくなる理科』の著者がウンチの不思議を解き明かします。本書を読めば、あなたの「トイレの時間」が変化するかもしれません。
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Posted by ブクログ
消化器と腸内細菌叢(フローラ)とウンチの関係が分かり易い。改めて教えてもらったことは;(1)宿便はない。なぜなら小腸の上皮細胞は1日強で絨毛から脱落死滅する。(2)理想の便は水分80%であり、腸のせん動が少ないと硬い便になる。(3)腸内には1000種で100兆の細菌が棲み、これらはテリトリーを作って腸内フローラとして群生する。その性質は未解明の部分が多い。(4)腸は1億個の神経細胞を持つ第二の脳であり、ストレスを受けると交感神経が働き、腸のせん動運動をとめるので、便が水分不足になる。(5)おならのもとは食事で飲み込む空気と、腸内細菌で食物が発行したガスなど。おなかには約200ミリリットルのおならがたまるが、腸内発行ガスの90%は血液に吸収され呼吸時に排出し、おならからでるのは残り10%。(6)オリーブ油も刺激性下剤の一種でせん動運動を高めるが、習慣性もある?(7)抗生物質の中には、腸の水分吸収を抑制して下痢を起こしたり、腸内細菌のバランスを崩すものがある。勝手に下痢止めを飲むと抗生物質の働きを妨げることがある。など、有益でした。
Posted by ブクログ
「うんち」の話と言えば、藤田紘一郎先生や辨野先生が本を書いている
藤田先生は、免疫学者でお医者さん、辨野先生は生物学者で、左巻先生は教育学者である
それぞれ専門分野が違うが、それでも皆 腸内環境は大事であることは共通して言っている
Posted by ブクログ
ウンチの約80%が水分。残り20%の1/3ずつが食べ物の滓、消化管の上皮、腸内細菌。断食をしてもウンチが出てくるのは消化管上皮と腸内細菌の死骸があるから。便意を催す横行結腸の蠕動運動は1日に1~2回。トイレに行くまでは大脳皮質からの指令により肛門括約筋を収縮させるが、そのまま我慢してしまうと便意は遠のいてしまう。おならは我慢すると時間の経過とともに大腸の粘膜から血液中に吸収される。血液中に入ったおならは全身を巡りおしっことして、また口や鼻から排出される。ウンチの色、形、粘り気、香り、それぞれに意味があり、からだの変調を知らせてくれる。ウンチ様に合掌。