あらすじ
映画『岳』のモデルになった長野県警山岳遭難救助隊の活躍を描く。
初めての遭難救助、思い出に残る救助活動、涸沢常駐、航空隊の活躍など、遭難救助における長野県警察山岳遭難救助隊員と遭難者のドラマ。
日本百名山を中心にした中高年の登山ブームが話題になってきたころから、遭難の態様自体も大きく変わってきた。
その背景には体力の衰えが顕著になりつつある中高年登山者の増加もあるのだろうが、いわゆる「一般登山道での事故」「道迷いや突然死などの増加」「携帯電話の普及と安易な救助要請」「ヘリコプターによる迅速な救助」など、遭難現場の状況も大きく変わってきたのだ。
そうした遭難と救助の現場で、第一線で活躍する救助隊員たちが、その思いを手記に綴ったのが本書である。
初めての遭難救助、思い出に残る救助活動、涸沢常駐隊日誌、航空隊の活躍、女性隊員と家族の思いなど、遭難救助における隊員と遭難者のドラマが綴られる。
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Posted by ブクログ
2015/7/29 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2017/3/9〜3/21
山に登る者にとって、山岳救助隊の皆さんは本当に心強い。そんな長野県警の山岳救助隊の現役、OBの皆さんの思いが綴られている。幸い自分はまだお世話になったことはないが、今後ともならずに済むよう入念な準備と体力増強に努めたい。
たまたま、読む時期が、先日事故を起こした直後となってしまった。本文には、ヘリ救助で無事故であることが、何人かの文章に出てきていたが、大変痛ましい事故であった。ひょっとしたら、この本に書いておられる方も事故にあわれたかもしれない。が、お名前を確認する勇気は持てなかった。慎んでお亡くなりになられた隊員の方の御冥福をお祈りしたいと思う。