あらすじ
飼い主の老婦人を亡くし、ひとりぼっちになった猫アルフィー。帰る場所もなく空腹でさまよい続けたすえ、とある住宅地にたどり着いたアルフィーは、そこで“通い猫”として生きようと決める。だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。世をすねた無職の男に育児疲れの主婦、デートDV被害者――そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇跡を起こす!?全英絶賛、ハートフル猫物語。
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Posted by ブクログ
猫小説。
飼い主を亡くし行き場を失った元飼い猫のアルフィー。
恐怖、悲しみ、飢え、孤独と戦いながら新しい居場所を探す。
読んでいて辛くなる程の経験をして、アルフィーはようやく居場所を見つける。
アルフィーはそこで通い猫と暮らして行く事を決意するけど、通う先の家にはそれぞれ問題が。。
賢くて優しいアルフィーのおかげで最後はハッピーエンド。やっぱり猫っていいな。
Posted by ブクログ
自分も愛猫家なので猫視線の描写は面白く読めました。一方で「猫ってクールだからこんなこと考えないよねー」と冷めた自分もいました。この自分のなかの思想の共存がまた面白かったです。はるか昔に読んで記憶も曖昧な夏目漱石の「吾輩は猫である」を再読しようかと思っています。
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愛くるしい猫
人間の話がよくわかり気持ちを汲み
助けようと画策する
友達のタイガーもまた協力する 意地悪な猫嫌いのジョーに追い出されて池の沼にハマって溺れた時にはもうダメかと思った
マットが助けてくれた。ジョーに操られてるクレアを助けようとわざとジョーの膝に乗りおこらせて大怪我をおう。何日も入院してるとジョナサンやマットの家族とフランチェスカの家族がそれぞれいなくなったアルフィーを探す様はとても嬉しい。ハッピーエンドでおわる。
とても感動した。涙が出ます202410/22
Posted by ブクログ
普段読むジャンルとは、全く異なる世界観の作品。大好きな人とのお別れから物語は始まり、冒険、厳しい体験……ドキドキ、凹む気持ち、旅路で触れる優しさ、喜び……情景を想像しながら、隙間時間の読書ですがサクサクページが進み、ほっこりした気持ちで読み終えました。何より、主人公の猫アルフィーが魅力的です。シリーズ8作品、すぐに読み終えてしまいそうですが、読み返すのも楽しい、素敵な作品です。
Posted by ブクログ
アルフィーは4歳の灰色のオス猫で、亡くなった飼い主のマーガレットとお姉さん猫のアグネスと一緒に暮らしていた。
マーガレットの娘リンダは優しく接しますが、犬を飼っているためアルフィーを引き取れない。夫のジェレミーはシェルターに入れようとしますが、おばあさん猫のメイビスに「シェルターには行くな」と言われる。アルフィーは、マーガレットとの思い出の家を後にし、新しい飼い主を探す旅に出る決意をする。
アルフィーは、黒猫に「シャー」と威嚇され、車が行き交う道路を横断し、犬に追いかけられた。ある日、通い猫のボタンに会い、アルフィーは自分も通い猫になることを決意する。
ボタンの家を後にしたアルフィーは、教えてもらった行き先を目指して歩き続けた。ボタンからは「ここぞという通りが見つかるまで歩き続けろ」と言われていた。
空腹や疲労に足を震わせ、雨でも毛並みを張り付かせたまま歩き続ける旅は、長くて辛かった。
そして、ついに「エドガー・ロード」という魅力的な通りに辿り着いた。...
読みながら笑ったり、アルフィーに話しかけてしまう。アルフィーの仕草や表情が猫好きはもちろん、猫好き人間でなくても癒される。
Posted by ブクログ
居場所を失った猫が
新しい居場所を探し求めるストーリー。
1章が短いし、読みやすい文で
スラスラ読めました!
ラスト辺りはちょっと胸が苦しくなる
展開もありますが、
通っている家(4件)の人達の縁を
結んじゃうなんて、
ステキな猫だなぁと思いました(*ˊ˘ˋ*)
Posted by ブクログ
飼い主の老婦人を亡くした灰色の猫アルフィーは
ひとりぼっちになり野良猫の辛い経験をしながら新しい家を探します。4つの家の通い猫になります。
それぞれの家の問題に気がつき、猫なのに一生懸命考えて幸せになるように行動を起こします。
ほんとうに可愛くてお利口で私もアルフィーが飼いたいと思いました。でもうちはマンションだから
ちょっとアルフィーは通えないですね(残念)
Posted by ブクログ
とっても良かった。
飼い主のマーガレットが亡くなって保護施設に連れていかれそうになった猫のアルフィー。
逃げて逃げてとある住宅地で4軒の家の通い猫となる。
人間の寂しさを敏感に察知し、寄り添おうとしてくれる優しいアルフィー。
何より素晴らしいのが人間の言葉を理解して返事をしたり、態度に表したりしてくれること。
気に入ったジョナサンにはその印にネズミや鳥を届けてくれるのが何とも猫らしい(笑)
人間関係も取り持ち、最後は大好きな人達に囲まれる幸せな光景。
猫目線の優しく楽しい物語だった。
翻訳本は読みにくいことが多いが、この作品はとても読みやすかった。
シリーズで続きもあるようなのでぜひ読みたい。
アルフィー大好き。
Posted by ブクログ
皆さんのレビューを見ていて気になったのと、何だか癒やされたいな〜と思い、手に取りました
自分の幸せのために
自分を幸せにしてくれる家族を幸せにするために
四軒の家を渡り歩く猫のお話し
猫を飼ったことはないけれど、でもきっとこういう風に思ってるんだろうな、と笑ってしまいました
人生上手くいったり上手くいかなかったり
人間にも色々あるけど、猫にだって色々ある
アルフィーがうちにも来てくれたら良いのになぁ
シリーズ物らしいので、続きを読むのが楽しみです
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたシリーズ。
やっぱり面白い!
飼い主の死によって家を失ったアルフィー。
求めるのは新しい家族。
いろんな人の懐に入る手腕、さすが。
しかも、その家の人間を助けようとするなんて、なんて健気でいじらしいんだろう。
あの、命をかけての行動には泣きたくなった。
なんて素敵なハッピーエンド。
続きもどんどん読むぞ。
Posted by ブクログ
表紙が可愛すぎて一目惚れした一冊。
平穏な日々から一転して、通い猫になったアルフィー。
彼は、自分を受け入れてくれた人達に幸せになって欲しい。そう思いながら手を差し伸べていく。
勇敢で温かいアルフィーが大好きになった。
クレアとのエピソードと皆からのプレゼントの描写に大号泣。
Posted by ブクログ
とても面白くて、ほっこりしました♪
章も細かく分かれていて、とても読みやすかったです。
実際に私も猫を飼っていますが、やはり何か人間に対して察しながら行動しているのかな?と思いました。
うちの猫も、私の体調が悪い時は静かにそばにいるし。喧嘩の時は、そーっと間に入ってくるし(笑)
アルフィーのように言葉を理解しているのかな?と重ねながら読んでいました。
アルフィーの優しい心に癒される作品でした。
シリーズ物なので、次の作品も読みたいです♪
Posted by ブクログ
ああ、絶対、(我が家の)猫を遺して逝けないなぁと思いました。もう家族なんですもん。路頭に迷わせるなんてとんでもない。胸が潰れてしまうかもしれない・・(あの世で)。 と、猫バカ丸出しの気持ちでずーっと読んでいました。
アルフィーは賢い猫です。優しい飼い主に先立たれて我が身の拠り所の無さを憂い、“通い猫”として生きようと思うのでした。アルフィーが自分の家と目星をつけた家の住人はワケアリで問題を抱えていました。それをアルフィーが少しずつ癒し、問題解決へと導いていく奇跡の物語です。アルフィーが幸せに暮らしていければいいなぁと思います。
とても優しい気持ちになれる本です。
Posted by ブクログ
猫好きにはたまらなくなりそうな一冊。それにしてもめちゃくちゃ賢いな。犬を揶揄ったりプレゼント喜ぶと疑わない猫っぽさもあるけど。
終盤の対決はどうなることかとハラハラしたけど想像以上にハッピーエンドでよかった。シリーズ続いてるから最悪の事態は考えなかったけど。
通い猫という概念は初めて聞いたけど、言い得て妙だなと感心した。複数のおうち行き来する猫いるけど、家同士取り持つ猫は初めてだ。
Posted by ブクログ
シリーズ化したのも頷ける。
猫の社会を通して人間の社会を覗くパターンはいくつか読んでいるが、舞台が外国故かとても新鮮に思えた。
ダメ男にずぶずぶと闇へ沈められていく女性が本当にもどかしく、アルフィーの勇気に胸を打たれました。
Posted by ブクログ
猫視点で描かれる、波乱万丈猫が起こすちょっとした奇跡の物語。
猫ならではの観察眼と頭の良さ、勘の鋭さなどがつぶさに表現されている。
賢く切れ者然とした行動を取っていると思ったら、へそ天になってなすがままにされていたり、微笑ましい。
翻訳作品だが日本語は自然で、読みやすく、猫愛が感じられる。
既刊8巻、折を見て読破してみたい。
猫は賢い。
Posted by ブクログ
通い猫とは?と思いながら読み進めると、なるほど猫なりの家族のカタチのひとつだった。
先が読めちゃうベタな展開なんだけど、しっかり登場人物たちの浮き沈みがあって、ついつい読む手が止まらなくなる。最後はみんな幸せになって読後感も良し!
猫って飼われてやってるくらいの態度でいるようなイメージだけれど、愛猫家の人たちから見た猫はこんなにも愛情深いんだ。猫の動画は好きでひたすら見ちゃうけど、実際に触れ合った人にしか分からない魅力がありそうでますます惹かれる。
Posted by ブクログ
猫より犬派だけど、読みやすくとても心温まった。
犬のようにどこか1つの家庭に属さないからこそのストーリーだし、もしかしたら本当に動物の方が人間よりも心を読み取る力はあるんじゃないか?と思うこともあるので、こんな素敵な奇跡が現実にも起きているかもしれない。
Posted by ブクログ
海外の小説ですが、とても読みやすくて良かったです。猫になった気持ちで読めてイライラしたりハラハラしたりしました。ちょっと斬新な感覚でした。猫のほうが、人間の事よっぽどよく分かってるんだろうなと思えました。
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飼い主が亡くなり野良猫となったアルフィー。エサにも寝床にも困らなかった生活から気の抜けない日々を過ごしたことで、今度は家を1つにせず色んな家の通い猫となって、万が一に備えようとする。飼い主候補たちはそれぞれちょっとした問題があるが、アルフィーは大事な時それぞれに寄り添っていく。賢いアルフィーが問題を解決するために動いたり、人間ってなんで…みたいな猫目線で描かれている様が面白い。
Posted by ブクログ
書店ジャケ買。
海外小説はカタカナが苦手でほとんど手に取らないけど、「通い猫」って言葉に惹かれて購入。大正解¨̮ ¨̮
アルフィーの仕草が目に見えるし人間観察が楽しい。アルフィーも周りも幸せになるはじめの一歩。
猫好きさんにも猫苦手さんにもオススメ。
Posted by ブクログ
飼い主を亡くし、住む家も無くした雄猫アルフィー。新しい住処を求めて歩き回りたどり着いた街で、四軒の家の「通い猫」として暮らし始める。
その家の人々はそれぞれ問題を抱えていたが、アルフィーの奮闘で良い方向に進んでいく。
とにかくアルフィーが可愛いし、猫好きならその暮らしぶりに「わかるわかる」というところがいっぱいある。四軒の家の人達が抱えていた寂しい気持ちを癒していくアルフィー。猫の起こす奇跡が読む人の気持ちも幸せにしてくれる。
ある日住む場所も自分の面倒をみてくれる人もいなくなった猫のアルフィーが新しい住処と仲間(人も猫も)を見つけ、そこで出会った人たちの境遇に心配したり、なんとかしなきゃとがんばったり、の楽しいお話。 「通い猫」というのは一つの家に住みつくと主や住処を失ったときに大変だということがわかったため、複数の家に出入りして、かわいがってもらうことにする、といセーフティーネットのある生き方を選んだから。 それにしても出てくるダメ男、嫌な女、差別をする者のエピソードを見ると、どこの国も同じだなぁ、と思うのでした。
Posted by ブクログ
今猫ブームだからか、本屋の平台にあって目についたので。
通い猫アルフィーの心温まる感動モノと謳ってたけど、読んでみて猫視点でビックリした。
冒頭だけかな?と思って読み進めたけど、そうじゃなかった。
猫視点で、人間の事情がかいま見えたり、アルフィーに対する態度が段々軟化していくのがわかる。
柴田よしきの猫探偵も猫視点だけど、あっちは事件ありきのミステリーだから、またちょっと違う。
アルフィーの通う先の人間の悲しみとか、アルフィー自身の捨てられた後の大変さとかの心理描写が丁寧。(アメリカだから、文化の違いは感じるけど)
アルフィーが傷ついた彼らのそばに寄り添うけど、そんなに簡単に彼らはハッピーにならない。アルフィー視点から見ると、通う先の人間たちは別のモノを望んでいるのに、あえて遠回りをしている。
最初はもうあんな思いをするのは嫌だから、好きになってもらおう。だったのに、彼らが好きだから、僕が寄り添って助けてあげたい。に変わる。
アルフィーの気持ちがとても優しくてかっこよい。
ジョナサンのように猫好きじゃなくても、猫好きになってしまいそう。
猫好きだから、とっくにアルフィーにはメロメロだけど(笑)
Posted by ブクログ
全て猫視点のお話。擬人化された猫みたいな感じで感情移入しやすくスラスラ読めた!いろんなお家へ通い、時には悲しみに寄り添って人々を幸せにするアルフィー。可愛いし、心温まった。
Posted by ブクログ
2015年刊。翻訳本。幸せに暮らしていた飼い猫の主が死去し、施設に入れられるのを恐れて新たな飼い主を探す。何とリスク分散の為に「通い猫」という道を選択し開拓していく…その過程で、様々な人達を意図的に幸せに導いていくと言うお話。
4歳の猫で「何も知らない」と書かれながら、哲学的な洞察をしたり「アドレナリンの湧き上がり」を自覚したり。どうしてそこまで細かく描写するの?と思うが、文化の違いか…
猫の全てが人語を解し、ただ話せないだけ。4家族の間を目まぐるしく移動し続けるので、描写も同様、目が回りそう。でも眠くなる。スピード管は有るのだが、何故か読むのが辛い感覚が伴う。
最終盤の展開は予想通りで、最後は教訓で終わるのは洋書の鉄板か?
続編が出ているが読む気になれない。
猫、特に野良に執心する人なら楽しめるかも。
Posted by ブクログ
飼い主の老婦人を亡くし、シェルター行きを逃れるため外に出たアルフィー。飼い猫として愛情を注がれ、甘やかされて育ってきたアルフィーにとって、外の世界は見知らぬ危険なところだった。やがてとある住宅地にたどり着いたアルフィーは、一人だけに依存するのは危険だと判断し、「通い猫」として複数の家を回って生きようと決める。
人語を解するアルフィーの心配りが涙ぐましい。最初に注がれた愛情が彼の心の土台を作っているようだ。人間側の事情は定型的なものだが、丸く収まり温かい読み心地である。
Posted by ブクログ
可愛い猫にゃんの表紙(=^x^=)
アルフィーという賢い猫の目線で話が展開します
読んでいて、実はこんな風に私も以前飼っていた猫から人間ウォッチングされていたのかなあって思ってしまいました
話し方や表情で今日は元気かそうでないか見られていたかもなあ。。。
日頃世話になっている家の人達の幸せを願って行動するアルフィー
その思考は、私が持っている猫のイメージとは大分違っていました
しかし、ネズミや鳥を咥えて飼い主にプレゼントすることが最高の感謝の気持ちであり、人間が喜んでくれていると信じて疑わないアルフィーの姿が、猫らしくてちょっと安心しました
Posted by ブクログ
猫飼いの身としては、最初のアルフィーが彷徨い歩くのは辛かった。
ジョナサンとクレアの関係、アルフィーが最後にクレアを助けようとしたことは、なんとなーく想像してたけど、最後はみんなが幸せになって良かった。