あらすじ
「3月のライオン」スピンオフ待望の第1巻!日本将棋連盟会長・神宮寺崇徳。若き日の彼には、倒さねばならぬ相手がいた…。熱き筆致で、昭和の棋士達を描く!!
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神宮寺会長
3月のライオンでお馴染みの神宮寺会長
いつも笑顔の会長の、少し辛く楽しい挑戦の日々
そして、まさかの恋愛も
3月のライオンとはまた違う角度から、でも本編にも少し繋がっている内容で面白い
こちらもかなり熱いです
本編では将棋連盟会長職にあるお方の、若い頃の話。
ここで言われているバケモノって、大山康晴十五世名人級の大名人でしょうか。
神宮寺氏は18歳でA級入りですので、経歴的にはひふみん氏に近いっぽいです。
作画等々、かなり本家に寄せていて、これはこれで良いです。棋譜、実際の記録員は算用数字でしか書かない筈なので、こちらもちょっと間違いっぽいです。本とかでは7六歩、とか表記しますが。
チキンラーメンや三ツ矢サイダー等もそのまま出てきますねー。
Posted by ブクログ
ライオンでは脇役に甘んじている神宮寺会長。
ライオンはとてもよく練られ書き込まれた物語なので
どのキャラを主役にしてもスピンオフが出来そうではあるが
神宮寺会長の若かりし頃を昭和という時代の魅力と共に
迫力をもって描き出された作品である。
ネットのレビューでは低評価のものもあるようで、
ライオンの劣化コピーと言いたくなる気持ちもわからなくもない。
だが、自分には将棋しか無いと孤独の中で指し続け
挑んできた中で、女手ひとつで娘を育てる女性との僅かな交流があり
そんな過去があったからこそ、3月のライオン本編という40年後に
零ちゃんに若い頃の自分の面影を見たのかもしれず
そういった機微を想像するのもまたライオンの楽しみであると思う。
羽海野チカ原案・監修としてあるだけで
飽く迄もスピンオフであって全くの別作品なのに
レビューで叩かれているのは随分と気の毒だ。
羽海野先生の絵に寄せて印象を損なわないようにしてくれている感じもあり
装丁などもライオンに近く、
スピンオフと銘打つ覚悟も感じられ自分としては好感をもった。
ライオンの連載誌が青年誌であり、先生本人もそんなことを仰っていたはずだが
にも拘らず青年誌だから雑誌を買いにくい、本屋で売り場に近づきづらい、と作者に言ったり
ちょっとあかりさんの服が透けていたからと言って青年誌に合わせて無理に描いている、無理矢理描かされたのでは
と言ったりしてしまう読者もいるので
青年誌、少年漫画が苦手な人にはまぁ確かに向いていない作品だとは思う。
自分は「あの」濃いキャラ神宮寺さんの若い頃を垣間見られて楽しいし
昭和の雰囲気や暑苦しい描き方もこれはこれで面白いので
続きが気になるところだ。