あらすじ
赤い瞳、年をとらない身体――。 誰にも言えない秘密を抱えて生きてきた、調香師の香具山紲(かぐやませつ)は、都会を避け、軽井沢の別荘地でひっそりと暮らしていた。しかしそこへ、過去に最悪の別れ方をした元恋人のルイが姿を見せ驚愕する。 「次に私の前に現れれば殺す」 別れ際、酷い言葉を残したルイは、今も紲を憎んでいるはずだった。あれから百年近く経った今になってルイが現れたのは、裏切りにも似た過去の紲の決断を裁くためなのか、それとも……。 人間よりも麗しく、獣よりも狂おしい、人ならざる者たちの気高い愛の物語。
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Posted by ブクログ
全巻買っちゃったから読んだけど、何とも惜しい一巻目。ここで挫折する人が多そうだ。ブライト・プリズンみたいにシリーズ化が決まった状態じゃないのに設定に気合を入れてて、そのくせ無理やり一冊物にしてる苦しさがある。結果的には全巻買って正解で、二巻目、三巻目、最終巻と中だるみせずに、確実に面白くなっていく作品だった。攻めのルイが可愛い奴で悶える。
ルイ、素敵。
ルイに凄く愛されてる紲が、とても羨ましく思いました。そして紲…あんたはワガママや〜と思う気持ちも。色々書かれてますが、吸血鬼であるルイが、紲に対して持つ執着や、蒼真に嫉妬したり、クリスマスプレゼントはもしかして自分に?と期待したら違くてガッカリする辺り、可愛く感じました。
あとがきを読んで、作者さんが書きたかった事がぎっしり詰まってる作品だと思います。