【感想・ネタバレ】隠密包丁~本日も憂いなし~ 2のレビュー

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Posted by ブクログ 2016年01月07日

ストーリーに、一巻よりも深みが増している、そう感じたのは私だけじゃないはずだ
花形先生も、本庄先生も、エンジンがかかってきたかな?
それは、一ファンとして大歓迎だが、あまり、力を入れ過ぎて疲れられると困るので、全力は出しても、無理はしないでほしいもんだ。まぁ、この辺りは、どちらも漫画を描くプロ、釈迦...続きを読むに説法か
何にしても、この歴史×料理×人情のバランスがいい
小川悦司先生の『すしいち』の味が好みの人は、確実に、この『隠密包丁~本日も憂いなし~』にハマり、心を満たせるだろうな
正直なトコ、料理の描写を含んだ絵柄や、食べた際のリアクション、私は小川先生を推すのだが、話の起承転結は甲乙つけがたいのも事実だ
主人公・宮村惣右衛門が二つの顔を持っているって、設定がよく活かされているストーリーは、確実に読ませる
また、タイトルも私にはグッと来る
人間、誰だって、生きてりゃ、悩みや憂いの一つや二つ、抱え込んでいるもんだ
心のモヤモヤを晴らす方法は色々あり、人それぞれだろうが、やっぱり、美味しい物を食べる、それのパワーは大きいと思う。お腹がいっぱいになり、幸せな気持ちになれば、不安で錆びた頭も回るようになり、今の自分がどうすべきかを、客観的にも考えられるようになるものだ
食事ってのは、食べさせる側と食べる側があってこそ、成立するもの
自分の未熟さを憂いつつも、それに不貞腐れず、苦しんでいる人のために真っ向からぶつかっていき、問題解決に動ける惣右衛門はイイ男だ。だからこそ、女にもモテ、新たな問題が勃発しちゃった訳だが、この辺りは、自力で解決してもらうしかあるまい
この2巻もグッと来る話ばかりだが、やはり、私が推すのは涙腺を崩壊させられ、危うく、ページを色んな体液でグシャグシャにしちゃうトコであった、一つの家族の別れと再会を描いた、[第18話]小さなおはぎ、[第19話]父の人柄、そして、[第20話]父の好物、子の好物、だ。人が人である以上、大切な人との死別は避けられぬ。だからこそ、その悼みを共有できる人も大切にせねばならないんだろう
この台詞を引用に選んだのは、己の身を省みたくなったから。どんな仕事に就いているか、そこまでは、さすがに言えないが、どんな仕事であろうと、基本の工程を一つ一つこなしてこそ、最良の結果を出せるモノ。仕事に慣れてきて、己の力を過信し、基本動作を一つでも怠れば、途端に失敗する。一つの仕事を長く続け、達人と言われる人ほど、派手な技よりも、地味な基礎を大事にしているものだ。私も、基本を着実にこなすプロになりたいものだ

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