【感想・ネタバレ】反人生のレビュー

あらすじ

「人生作り」には興味がない。流れる季節を感じるだけで、世界は十分面白い――。夫を亡くしてひとり暮らしの荻原萩子・五十五歳が抱く、バイト仲間の年下女子・早蕨へのときめきと憧れ。――「反人生」/世界を旅する寅次郎、ユーモアのセンスあふれる桃男。男友だちから新たな感覚を学ぼうとする大沼の行く末は……。――「越境と逸脱」など全4編。男と女、親と子、先輩と後輩、夫と妻。無意識に人々のイメージに染み付いている役割や常識を超えて、自由でゆるやかな連帯のかたちを見つける作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

社会に出ない の
友だちのはずなのに、いつの間にか、社会になっちゃっていたんだね

越境と逸脱 の
友情ってものにも終わりがくるんだなあ

って言葉
そう、そう、そう、、、
そうなんだよ~~~
って思った
寂しいけどそういうものなんだな。。。
時が経てばまた変わりそう

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2024年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中短編集。性別。結婚観。母娘。友達。「社会にでない」がツンと胸にきた。会いたいのに会いづらくなってしまう寂しさ。諭したりハッパかけたり、そんなことしないから、会いたいよ、という。

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2015年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章が、綺麗だなぁ、と感じた。
友達だと思っていた人から、友達を終わりにしよう、
と言われるって、どんな気持ちになるんだろうな。
そのままだっていれるはずなのに、
終わりを選ぶのは、何故なんだろうな。
男と女だからって理由だけではなんだか割り切れない。
切ない気持ちになった。

0
2018年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

《反人生》
「人生作りには、興味がない」
「むしろ世界を作りたい」
 ヒロインの萩子は、一瞬一瞬のきらめきのために頭を使いたい、という刹那主義者。『世界の傍観者』であり、自分の物語は持たない。頭の中で生まれ、頭の中で死んでいくと思っているという。
 一方、彼女の好きな人の婚約者は、『人生を作る』という目標を持つ真逆の人物。二人の結婚式をぶち壊し、はたと気づく。世界を見るだけでは済ませられず壊したり、行動したり、人生にあらがうことはできないと。
 なんちゅうことを考えとるんや、ナオコーラ。そして相変わらずナオコーラの小説のタイトルは強い。

《T感覚》
 母と娘の別れ。死ねば肉体は皆のものになる。
 たった4ページだけど、美しい物語だ。

《越境と逸脱》
 共感という意味ではこれが一番。
 真面目な世界、常識から逸脱するために、男友達とつるむ。「女子会」の議題は恋愛や進路相談、内容のある話ばかりでつまらない。だから越境する。
 でも、自分も社会に出て、結婚なんてしちゃったらすっかりモラリストになってるねんな。そして友だちにも変な期待をしてる。「ああ、変わったな」と。
 異性に友情は成立するのか?なんてそんな単純な問いかけじゃない。友情は、形を変える。

《社会に出ない》
 これもうんうん頷きながら読めた。
 『みんなに会いたくないな』って思うことあるもん。そして、周りにもそんな人がたくさんいる。友だちなのに社会になってしまってるのかあ。
 友だちが無職でも不妊でも明るく話してくれればなんとも思わないし、喋りたくないなら聞かないけど、いざ自分が当事者なら会わないのが一番楽って思っちゃうな。

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2016年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夫が亡くなっても、生前だった頃の習慣を崩さない静かな生活。

バイト先の25歳の同性の早蕨に恋心を抱き
マイメロ収集、ビーズ手芸
日本は何度か震災や戦争を繰り返して、
寿命も伸びた未来での萩子の日々。

早蕨がメールで萩子をわざと荻子って間違えるところが面白かった。
萩子は早蕨の結婚式をどういう風にめちゃくちゃにしたんだろう。

同じ世界に生きていながらも、
個人が感じている世界はまったく別のもの。

他短編。
T感覚、男友達をやめると別れを告げられたとき
一方的に友人関係を遮断された学生時代の友達を探して。

たしかに、友達って、恋人と比べると境界線が曖昧だもんね。
いつだって言葉にしないまま関係性を終えることが出来てしまう。

オトナになると、世間体や社会的立場とか
いろんなものがくっついてきて正直になれないときもあるし。
切なっ。
「社会に出ない」は著者自身の話なのかな。)^o^(

2023年再読。
萩子は早蕨の結婚式をどういう風にめちゃくちゃにしたのか、過去の自分と同じところを気になった。
それにしても、7年前の自分、ちゃんと読んでる。。

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2016年07月01日

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