【感想・ネタバレ】歴史 上のレビュー

あらすじ

紀元前5世紀の古代地中海世界。スパルタ陣営との大激戦、ペロポネソス戦争で疲弊したアテナイでは屍が累々とし、人びとは疫病と困窮のなか、運命の手の弄ばれるままになっていた。この混迷から立ちあがった著者が綴った大戦の長大な記録が、本書『歴史』だ。四半世紀におよぶ激闘で諸国の力がぶつかりあうなか、何が失われ、何が生まれていったのか? 迷信や伝説を典拠としたヘロドトスと異なり、夥しい資料を駆使し、多様な視点を盛り込むことで実証的「歴史学」の礎を築いたとされるトゥキュディデスが、透徹した眼差しで古代地中海の姿を活き活きと記した不朽の名著。

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Posted by ブクログ

比喩によって真実を語ろうとするのが小説と何かで読んだ。この書では実際あった事柄を通じ普遍的なことについて語ろうとしている。事実から恣意的に出来事を選択し、数々の演説を間に挟みながらも、作者の主張は直接的には語られない。あとがきにあるように、一度読んだだけではなかなかその裏側まで把握できなかった。また読みたい。

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2014年01月21日

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