トゥキュディデスの作品一覧
「トゥキュディデス」の「最古の戦争史に学ぶ 人が戦争に向かう原理 人はなぜ戦争を選ぶのか」「歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「トゥキュディデス」の「最古の戦争史に学ぶ 人が戦争に向かう原理 人はなぜ戦争を選ぶのか」「歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ギリシアって、哲学者の名前とかを覚えさせられるけど、なぜギリシア世界が衰退していったのかについてはあまり印象に残っていない。
本書はギリシア世界が衰退していく原因となったペロポネソス戦争中の演説を、トゥキディデスの「戦史」から集めて、まとめた本である。
「序章」ではペロポネソス戦争の史実について簡単にまとめてくれている。
ペロポネソス戦争は、ギリシアがペルシアを撃退した後の、アテネとスパルタの覇権争いで、ギリシア世界がアテネ派(デロス同盟)とスパルタ派(ペロポネソス同盟)に分かれた血みどろの内戦だ。
民主主義国のアテネと軍国主義的なスパルタの争いであったため、「戦史」の演説は今でもアメリカ
Posted by ブクログ
古代ギリシアの歴史家であり、トゥキディデスの罠でも有名な著者。ペロポネソス戦争を纏めた『戦史』は簡単に読めるものでもないので、そのエッセンスに触れ解説する本書は貴重である。
ペロポネソス戦争はアテネとスパルタによるものだが、紀元前431年にこの戦争が勃発した原因として、最も真実に近いのは「アテネがあまりに強大になり、スパルタがそれを恐れたから」だと述べている。この新興国と覇権国の対立が最終的に戦争に突入する構造を〝罠“と言ったのだ。
ミュティレネ討論についても紹介される。ミュティレネは、名目上はアテナイ帝国の同盟国だったが、ペロポネソス戦争中にアテネから離反しようとし、鎮圧される。その処分