あらすじ
フランスから来たセレスト姫はイギリスにうんざりだった。道中、信じられないくらいの災難続きで、とても婚約者の待つ北の辺境までたどりつけるとは思えない。嘆く姫に、神は自らのしもべを同行者としてつかわした。教会のステンドグラスから抜け出てきたかのような、神々しいまでの美貌の修道士、ブラザー・ガイを。それはブラザー・ガイにとっては迷惑な話だった。女性がうとましくて、僧門をくぐったのに、誘惑がドレスを着て歩いているような娘の供をせよとは!彼は沈黙の誓いを立て、ひたすら無表情を保つことにした。
*本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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Posted by ブクログ
キャヴェンディッシュ家シリーズ
修道士見習いのガイとフランスから嫁ぐためにやってきたセレスト。
さすがにトンスラヒーローは初めて見た。このシリーズのヒーローは個性豊かなキャラが多い気が。
婚約者の元へセレストを送ることになったガイ。沈黙の誓いをたてているので言葉が交わせない。そんなガイに私が二人分喋ればいいなんて言う天真爛漫なセレストが可愛らしい。
セレストに惹かれていくが言葉は出せないし、何より修道士見習いの身。そう言って神に祈る姿がコミカルで楽しい。
御伽話のようなハーレクイン
修道士見習いのヒーローは、婚家先へ姫を送り届ける旅の途中、美貌の姫への肉欲と、神への誓いの間で大変苦しみます。その道中、日々続く葛藤がハラハラな場面です。
最後は中世の騎士の競技の場面も出てきたりとエンディングは御伽話のよう。