あらすじ
将棋に挫折し、無気力な日々を送っていた元天才少女の歩は、将棋同好会を立ち上げた元陸上部エース・涼の熱意に負け、将棋を再開する。元ライバルの奈津子、師匠だった父、挫折の原因となった天才棋士・龍也…。将棋盤に向き合うたびに、過去の痛みに立ち向かっていく歩の隣には、いつも涼がいて…。ひたむきに盤上を駆ける少女達の、ひと夏のガール・ミーツ・ガール。
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Posted by ブクログ
元陸上部がなんで将棋? 藤堂歩が頑なに将棋同好会入会を拒むのはなぜ? てか、本当に入部(入会)してくれるの? そうした疑問点が興味を引いたというのもありますが、とにかくサクサク読みやすかったところが好印象。
そして、親に勝手な期待を押し付けられて辛い思いをしていた歩に同情&共感。個人的にこういうキャラに弱いんですよね……
あとは、分かりやすい展開で予定調和な印象もあるけど、言い方を変えれば安心して読める王道感が良かったかも。読みやすさとも相まって、漫画を読むくらいのライトさで手軽に楽しめるエンタメと感じました。
Posted by ブクログ
あらすじに「ガール・ミーツ・ガール」と書かれているので百合作品なのかな? と思い購入しましたが、メインの登場人物である歩と涼の恋愛描写はありません。そもそも歩自体が男に恋愛感情を抱いている描写があります。作品内の表現的にもあくまで二人の関係は友情ととらえた方がいいのでしょう。だからといって男女の恋愛ものとして見るのには男の描写も薄いので、女同士の関係がメインの部活もの、青春もの、友情ものとして読んだ方がいいと思います。
ここまで少し批判的な内容となってしまいましたが、読んだ感想としては普通に面白かったです。将棋の内容のすべては理解できませんでしたが、ある程度は伝えたいことがわかりましたし、歩の成長と二人の友情の進み具合はとても丁寧でした。
面白くてあっという間に読み進めることができたのですが、期待していた百合ではない不満で点数を引いてしまいました(あらすじ詐欺はやめて欲しいです)。百合だと期待しないで出会ってたらたぶん満点を出していたと思います。