【感想・ネタバレ】バナナブレッドのプディングのレビュー

あらすじ

少し変わった女子高生・衣良の理想は、“世間にうしろめたさを感じている男色家”。思春期の揺れる少女の心を描く、感性豊かな傑作短編集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分にとって大切な本のうちの一つ。
時間は流れていくから、人生は辛くても進んでいかないといかない。
その辛さを避けて通ることはできないけれど、
友達や恋人等、そばにいて助けようとしてくれる人はいる。
それはとてもありがたいことだなーと思った。

一見少女漫画で、ところどころ直接的に描いていない部分があっても、
テーマはとても現実的で、他のたくさんの漫画作品と異なるように思う。
それを繊細に描き出す作者はすごい。

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2011年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フォロワーさんの本棚・感想から手に取った。

個人的に、37年ぶりくらいとなる少女?マンガ。

子どもの時の感受性を持ち続けることができていたなら、衣良のような高校生でもふしぎな感じはしない。でも、その感受性は「自分」という存在意義を突き付けてきて・・・。

真剣に読んだつもりだが、どれだけ作者やこの作品のファンの方々が感じている「肝」を汲み取れただろう。あまり自信がない。
そんな中、僕の心に残ったのは①とそれから④。
27年前に発刊された本とは思えないほど、今の時代にやっと認知されるようになった大切な価値観を孕んでいると思う。

①バナナブレッドのプディング
衣良は繊細で独特な女子高生。夜中のトイレの付き添いをさせていた姉が明日結婚することに脅えている。友人さえ子は、心の支えとなるボーイフレンドを作ることを勧める。理想のタイプは「男色家の男性」という衣良の意を汲み取り、さえ子は自分の兄、峠と結婚させる。「峠は男色家」、そして「結婚」。衣良を想う優しい人たちの二重の嘘の生活が始まった。
②ヒー・ヒズ・ヒム
憧れている「笑顔の君」から、どこかでお会いしませんでしたか、ときかれた冬彦。眉をカットし髪を巻くと、イギリスの人気歌手ピーターピンクコートとそっくりなのであった。
③草冠の姫
大学3年、両刀づかいのプレイボーイ貴船は、友人に「やめとけよ」と言われた裾野桐子と一夜を共にすることになった。
④パスカルの群れ
息子の初恋に感づいた父親は、嬉しくて会社帰りの「赤ちょうちん」を息子と約束し別れるのだが、実は相手が気になって・・・。

おじさん(自分のこと)、アップアップでしたが、何とか読み終えました。

フォロワーさん、深い本、ありがとうございました。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大島弓子は読み切りしか読んだことが無かったので、次回へ続くための最後のページの余韻が新鮮だった。



言ってしまえば「狂人」の衣良ちゃんは、さえ子や峠さん、沙良など、現実と衣良ちゃんの折り合いをつけてくれるあの優しい人達(っていうか、皆優しい)と一緒でこれからも生きてゆけるのでしょう。



衣良ちゃんの「きょうはあしたの前日だから………だからこんなにこわくてしかたないんですわ」と
最後の峠さんのミルクのくだりの台詞が特に好き。

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2013年02月27日

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