あらすじ
現代日本の社会通念を挑発する作風で絶大な支持を受ける天才美術家、会田誠。奇抜な発想の裏にあるアーティストの日常と思考とは? なぜかCM俳優となった中国での出来事、ジャージだけで過ごした藝大時代の狙い、美術家を目指す若者へのアドバイス――。遺書を残すかのように自らの細部までさらけ出した名文の数々。笑えて深いエッセイ集。
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Posted by ブクログ
新潟県立近代美術館(長岡)で開催されている、「会田誠展」に行ってきました。
会田誠、新潟県新潟市出身の現代美術家。
コンセプチュアルだけど分かりやすくて(だってちゃんと解説がついているから)時にセンセーショナルでテクニシャンな作品たちに、魅了されっぱなし。
ん〜現代美術好きだし会田誠もその中ではわりと好きなほうかな〜
が、
好きだ!!
に変わりました。
(ご本人にも会えたし!ミーハー!)
「わりと好きなほうかな〜」
だった理由が、氏のエッセイ第一弾「カリコリせんとや生まれけむ」が面白かったから!というのがあったのですが、第二弾もあるはずなのにどの本屋に行ってもない。
でもさすがに個展の物販にはあるだろ〜
と思ったらやはりありました!
文庫版の発売日を見たら、1ヶ月前。
なーんだそんな最近だったのねー。
感想としては、第一弾のほうが面白かったのですが、第二弾もなかなかハプニング続きで。。
会田誠さんの文章にはほんと中毒性ありますね。作品もしかり。
あーいまどっぷり浸かりすぎてやばいです。
とりあえず個展にあと2回くらい行きたい。
Posted by ブクログ
会田誠さんの頭の中。
文章がおもしろい。
日本画への熱い想いが綴られていたのが少し意外で印象的。会田さんの作品も「日本のイラスト」的要素があるからなのか。。
少し前の本なので、今の頭の中も拝見したくなりました。
Posted by ブクログ
現代芸術家、会田誠によるエッセイ集だが、冒頭からして最高に面白い。なにせ、公開制作をするために滞在していた北京で胡散臭い健康グッズ(日本の火山岩から抽出した成分を使った湿布でリウマチを完治させる!)を紹介するCMに出演する話なのだから。それもその健康食品の開発者である怪しげな日本人の博士という体で、適当な日本語を話し、それらしく威厳を見せながら商品の説明をさせられるわけで、全てがハチャメチャで面白すぎる。
そんな芸術に全く関係ない話から、大阪の美術館でおばちゃん方を前に公開制作させられる苦痛、傑作『戦争画 RETURNS』に関するあれこれ、など、会田誠の文章力の高さと面白いエピソードの数々を楽しめる。タイトルも素晴らしい。