あらすじ
作中に登場する美術作品や建築物など、240点のカラー図版を、小説にあわせて収録。フィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールの美術遺産が彩るラングドン教授の事件簿。
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Posted by ブクログ
宗教象徴学が専門のロバート・ラングドン教授。目を覚ますとそこは見知らぬ病室だった。入ってきた医師二人との問答や窓の外の光景から、自分が過去二日間の記憶を失っていること、自分が今ハーバード大学があるマサチューセッツ州でもアメリカ合衆国でもなく、イタリアのフィレンツェにいることを理解する。なぜフィレンツェにいるのか、なぜ病室にいるのか、なぜ頭部に怪我を負っているのか、混乱する頭をまとめようとするラングドンだが、突然何者かが病室を訪れ、対応した医師の一人に向かって発砲した!
もう一人の医師、シエナの先導で命からがら逃げ出したラングドン。彼女の住まいで所持品や衣服をチェックすると、自身の上着に覚えのない隠しポケットの細工がされていて、中から小型プロジェクターが。壁に投影すると、現れたのはダンテの『神曲』の地獄の様相を図像化した、ボッティチェルリの『地獄の見取り図』。しかもその図版は加工されていた。
追手に追われて逃げ回りつつ謎を追いかける内に、グランドンは全ての謎がダンテの『神曲』またはダンテ関連の美術品を下敷きにしていることに気付く。そして徐々に顕になっていくバイオテロ計画の全貌……!
果たしてラングドンは全ての謎を解き、計画を防げるのか。美術遺産を巡りながら謎を追うタイムリミットサスペンス!
値は張るけど、やっぱりヴィジュアル愛蔵版はいいです。図版のおかげで人物の行動や何を見てそう発言しているのか、イメージしやすい。おかげで物語を通常版の何倍も楽しめた。