あらすじ
現職・検事長による異例の書が発刊! 検事――この言葉からイメージされるものとは何だろうか? 法廷で冷静に被告人を詰問する姿か。被告人を何としてでも有罪にしようと熱弁をふるう姿か。そもそも検事とは何者なのだろうか? 私たちは彼らのことをあまり知らない。本書は「タブー破りの豪腕検事」とも評された著者が、検事の思考のプロセスや行動の論理を明らかにするものである。自らの経験した様々な事件に対し、その時何を考え、いかに行動し、真実にたどり着いたかを、臨場感と緊迫感溢れる筆致で伝える。賄賂入りの封筒に入っていた金額は? 火災の原因は失火か、放火か? 容疑者はなぜ真実を話そうとしないのか? 「自白を疑え」「容疑者の弁解」「職務質問」「特捜資料課」「現場見取り図」「被告人の嘘」「初動捜査」ほか――嘘、弁解、隠匿、権力が交錯する数々の事件の中で、検事はこうして真実を浮き彫りにしていく。
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Posted by ブクログ
検事生活で関わった事件をコンパクトに振り返るエッセイ 細かなところまで神経を研ぎ澄まして社会正義を守る心構えが伺えて検察官かくあるべしと思いました
Posted by ブクログ
現役検事長が書かれたエッセイ集。1話が3ページで書かれており、全50話(中日新聞に連載されたもの)。刑事、検察、法曹界に素人である私にも理解できる程わかりやすく書かれいる。それぞれの話は、1つの事件を取り扱い説明されていたが、興味深い内容の事件が多く、検事としての著者の心情、意気込みを汲み取ることができた。
Posted by ブクログ
検事というと警察から送検されてきた事案をチェックするだけの「受け身」職業というイメージが強かったが、それをやんわりと溶いてくれる。むしろ刑事と同じように思考し、かけひきをめぐらせる、捜査の現場感が伝わってきて面白い。
Posted by ブクログ
現役検事さんが書かれて入るんですが、
刑事者と違って、本当にさっくり事件を振り返った感じです。
もう少し掘り下げた話を読みたかったのですが、
守秘義務とかに抵触するのでしょうか?