【感想・ネタバレ】助手席のチェットのレビュー

あらすじ

リトル探偵事務所にある母親から持ち込まれた事件は高校生の娘の失踪だった。元刑事でバツイチの探偵バーニー・リトルは誘拐事件と判断、相棒の大型犬チェットと調査を開始したが、身代金要求はない。父親は単なる家出としてバーニーを解雇してしまう! 警察犬訓練所を優秀な成績で卒業、はできなかったが、それでも優秀な相棒犬チェットは、おのれの嗅覚を信じ、危険もかえりみず、バーニーをサポートする。チェットが犬の視点、犬の心ですべてを語り全世界の犬好きの心を鷲掴みにした史上最強の犬ミステリ『ぼくの名はチェット』(単行本版)改題。/解説=杉江松恋

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

犬好きにはたまらない。
犬のチェット目線で語られる文体が、愛しい。
人間と犬。1人と1頭のナイスバディの物語。

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2020年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名犬チェットと探偵バーニーの第一弾。「ぼくの名はチェット」改題文庫版。これは犬好きにはたまらない本ですな。チェットの一人(犬?)称なので、常に犬目線。犬ってほんとにこんなこと考えてるのかもと思わせられるくらい、いちいち納得します。血みどろな殺人事件は起こらず、謎解きでもないので、ミステリというより、ハラハラさせられて、スッキリもするエンターテイメント小説ですね。
相棒と言えどもそこは犬と人間。都合よくツーカーではなくチェットが目撃し知ったことを、バーニーがどんな風に突き止めていくのかを楽しむミステリでもあるのか。2冊目も購入済みなので、楽しみ。

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2016年02月08日

Posted by ブクログ

読み終わったあとに、「犬、サイコー!\(^o^)/」と絵文字付きで叫んでしまいたくなるくらい、犬好き、ミステリー好きにはたまらない一冊かと思います。
いや、そうでなくともこの物語の主人公(主犬公!?)チェットには、誰もがハマってしまうのではないでしょうか。

リトル探偵事務所のオーナーにして腕のいい探偵のバーニー・リトルと、その相棒の大型雑種犬チェット。あくまでも相棒であってペットではありません。
その様子は、チェットが語るこんな描写からも明らかです。

"退屈はどこかへ吹き飛んだ。車のエンジンをかけるバーニーの表情はきりりと引き締まり、生気に満ちていた。ぼくらは仕事を生きがいにしている。ぼくもバーニーも。"
(16〜17ページより)

これ、探偵のバーニーが言ってるんではなくってチェットが言ってます。そう、この物語の語り手はチェットなんです。

バーニーはチェットを愛し、チェットはバーニーを主人として、探偵として、人間として尊敬しています。その関係がとてもかっこよくて、またそれが当の犬の口から語られるっていうのが、読んでて思わずニヤリとしてしまうんです。

また、チェットは人間観察も鋭く、人間の独特の言い回しや言葉は完全には理解できませんが、彼の人間評は聴いていて飽きません。

ただ、犬が語り手というのは都合が悪いところもあって、バーニーとチェットが調査のために、犬用スナックの工場を訪ねた時の描写では…

"「デイモンをどう思われます?」バーニーが訊いた。
サイモンはちょっと返事に詰まった。ちょうどそのとき、開発室からぼくの新しい友人たちがボウルを持って出てきたので、ぼくはサイモンの返事を聞き逃した。それどころか、車に戻るまでのことは、何も覚えていない。"
(189ページより)

おいおいちょっと、いや、おいおいチェット、大事なところなんやから聞き逃さんといてくれる?!って思うようなところがいくつも。

語り手であろうが、やっぱり彼は犬なんで、夢中になったり気になることがあると、(人間にとって)大事なことでも放ったらかしにするし、彼が重要な事柄を目撃したり、思いついたりしても、人間のバーニーにはうまく伝えることができません。

そのもどかしさを乗り越えて、事件が進展していく様が一種の快感でもあり、この物語の大きな魅力にもなっています。

さらに、ストーリーは私立探偵ものの王道ともいえるしっかりとした内容であり、それが基底にあるからこそ、このユニークな設定が生きてくるんだと感じさせられます。

バーニーとチェットの周りの人間もいいですね。
バーニーの息子で、離婚したバーニーの元妻に引き取られたものの、バーニーとチェットが大好きなチャーリー、地元新聞の記者でバーニーの恋人になりそうなスージー、バーニーの友人で警官のリック、バーニーの情報屋のニクソン、etc。

すでに本国では7作めも出版されているという人気シリーズ。
その様子を日本でも早く見たいです。

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2015年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犬がストーリーテラーの物語です。
訓練された賢いわんこですが(マテとかオチツケとかちゃんと聞く、信じれん!)、犬なので鳥や猫に気を奪われたりして人間のストーリーを全部は追いません。ミステリーではなくあくまで犬好きの人のための犬の小説です。
日本でいうところの宮部みゆきのマサシリーズに近いかも。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

動物好きなら絶対読むべし、ということで、本屋さんの棚から手に取ったのが始まり。語り手は、探偵バーニーの飼い犬チェット。つまり、犬の視点で読者も事件を追いかけていくことになるんです。読書に没頭しているあいだは、すっかり「犬族」の仲間入りをしていましたよ。警察犬の試験にあと少しで合格していたほどの勇気と才能あるチェットが、バーニーの事件を手伝うはずが・・・そこは、やっぱり犬なので、つい食べ物に目がくらんで、証言を聞きそこなったり、すぐに大事な手掛かりを忘れてしまったり。でも、そういうところが逆に面白くて。犬になったつもりで、ハンバーガーのかけらを、拾い食いしちゃったり、犯人にがぶりと噛み付いてみたりしてみては?

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2015年08月24日

Posted by ブクログ

主人公像を多く語らず、物語が進む。普通はイメージできなくて途中で投げそうだが、この話ではなぜかそれが心地良い。
アメリカのドラマを見ているようなスリルと、チェットの可愛さを合わせた素敵なミステリー!

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2018年06月10日

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