あらすじ
一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。話の途中で気を失ったアンズウェルが目を覚ましたとき、密室内にいたのは胸に矢を突き立てられて事切れたヒュームと自分だけだった――。殺人の被疑者となったアンズウェルは中央刑事裁判所で裁かれることとなり、ヘンリ・メリヴェール卿が弁護に当たる。被告人の立場は圧倒的に不利、十数年ぶりの法廷に立つH・M卿に勝算はあるのか。法廷ものとして謎解きとして、間然するところのない本格ミステリの絶品。/座談会 ジョン・ディクスン・カーの魅力=瀬戸川猛資、鏡明、北村薫、斎藤嘉久、戸川安宣(司会)/本座談会と『ユダの窓』について=戸川安宣
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Posted by ブクログ
ミステリ好きの端くれとしてディスクン・カーぐらいは読んどくかぁ、と思い手に取ったら…めっちゃ面白いじゃんコレ!
法廷弁護士であるヘンリ・メリヴェール卿の(特徴的な)キャラクター、開始数十ページには「解決編」に入っているところ、そして意外な密室トリック…。
世代としては『逆転裁判シリーズ』に近い構成だと感じたけど、まぁ元ネタがこっちなんだろうね。
つか『ユダの窓』は単に加害者が知っている穴ぐらいの認識だったけど、ヒューム翁を裏切った犯人が作り出した穴というダブルミーニングだったのだな。このネーミングセンスすごい良い。
古典と思い侮っていたけど、いや普通に面白かったなぁ。カーの作品は他にも読んでみていいかもしれない。ミステリ好きにはオススメです。
Posted by ブクログ
初めてのカー。H・Mのキャラがとても愛らしく、頼もしい。密室に慣れていないので差し鍵、エール鍵、両開きのシャッター、といったもののイメージが難しかった。最初は圧倒的不利だが、証拠や証人が簡単に見つかり、相手方もあまり手強くないためか、ハラハラドキドキというより逆転劇を楽しんで観戦する感じ。 ユダの窓の正体には、なるほどそこか!と思いつつ、そんなにうまくいくだろうか・・・という気も。さすがに羽が残っていたのは逆に運が良すぎるのではないかとも思うが、まあ小説だし十分楽しめたので文句はない。