【感想・ネタバレ】異自然世界の非常食1のレビュー

あらすじ

ある日突然、次作の小屋ごと異世界に飛ばされてしまったニートの男。食材を求め外に出て初めて見た生物は、羽のはえた妖精だった。「非常食」として彼女を手元に置くことにした男は、元の世界と唯一つながるインターネットを駆使し、掲示板の仲間たちの知識を借りながら異世界で生き抜くことを決意するが……。

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Posted by ブクログ

 異世界らしきどこかに転移してしまった男@コミュ障が、自然の中で生きていく物語である。世界観的には、クトゥルフ的な要素も含んでいる。あと、タイトルからも予想できるだろうが、結構グロテスクな内容も含んでいる。
 ネットには接続できる設定で、某巨大掲示板などもネタに利用しているし、サブカル系の(特に葉っぱ関連の)知識などがふんだんに用いられていることから、かなり人を選ぶ作品だろう。知的生物(妖精っぽい存在)とのコミュニケーションも存在しているが、小説的な人間関係を軸にしたストーリーではない点も注意が必要だ。
 ただ、設定とサブカル知識の関係は悪くない。無駄な語りではなく、日々生活するための知恵を詳細に描いている。そうした意味で、この作品が気に入った人にとってはかなり美味しい内実になっているだろう。

 自然での生活ゆえの残酷な展開も含む一巻は、素直に面白かった。星五つと評価したい。
 ただ、内容が内容なだけに(ストーリーというより生活を描いているから)次の巻でどういった展開を選ぶのか、それによってシリーズとしての評価も変わるに違いない。その点は気にしておきたいところだ。

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2015年08月05日

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