あらすじ
本書は、ビジネスノンフィクションです。著者の湯澤氏は、人も羨むようなエリートサラリーマンだったにもかかわらず、父の急逝により、家業と莫大な借金を受け継ぐことになりました。その額、40億円。継いだ企業は「会社」と呼べないほどの崩壊状態、家にも督促の電話がかかってくる日々でした。やっと調子が上向いたと思えば、店の火事、ベテラン社員の死、食中毒事件と、驚くべき不運が続きます。しかし湯澤氏は、何度倒れても立ち上がるボクサーのようにKO寸前でよみがえり、ついには「80年かかる」といわれた返済を目前に控えるまでにこぎつけました。人生、いつ、何があるかわかりません。今どんなに“のっている”人も、今どれほど追い詰められている人も、湯澤さんの数奇な体験に胸が熱くなり、勇気をもらうことでしょう。机上の空論や飾り言葉ではない、真の「経営論」「人生論」がここにあります。
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Posted by ブクログ
父親から借金40億と事業を継承し、金融機関から完済に80年はかかると言われながら不屈の投資で事業を建て直した経営者の一冊。
本書を読んでこれほどまでの逆境があることとそれをひとつずつ諦めずに闘ってきたことには本当に感服しました。
メガバンクから地元密着の居酒屋事業に変わり、状況も激変したなかで著者が感じてきたもの、そして大手企業にない中小企業の素晴らしさ、接客業の素晴らしさを読んでいてすごく感じました。
本書では著者の数奇な運命だけではなく、経営をどう建て直していったかの戦略についても触れられており、その点でも非常に勉強になりました。
本書を読んで2点重要だと感じたことがあり、まずはすべてが協力してくれる人がいて成り立っていることとそのために一人一人ときちんと向き合うことの大切さ、そしてその人たちへの感謝することだと感じました。
そして、どんな状況でも諦めずに立ち向かうことが大切であることも感じました。
本書を読んで本当に勇気をもらい、そして人生を歩んでいく上で重要なことが何かを学べました。そして、本書は自分が心折れそうな時また手に取りたい一冊であると感じました。
Posted by ブクログ
私の地元にある居酒屋チェーンの話しということで読み始めました。
どんな苦境にあってもあきらめなければ成し遂げられるという勇気をもらえました。
また、中小企業を営む上の存在意義やあり方を学べました。