【感想・ネタバレ】昨日の海はのレビュー

あらすじ

いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは……。海辺の小さな町で暮らす高校生・光介。夏休みに入ったある日、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、心中と聞かされていた祖父母の死が、実は「どちらかがどちらかを殺した」無理心中事件であり、ここで生きていくために事実をはっきりさせたい、という決意を聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルも務めていた祖母。二人の間にいったい何が起こったのか。残された写真が語るもの、関係者たちの歪んだ記憶、小さな嘘……。そして真相を追う光介が辿り着いた、衝撃的な事実とは……。『サクリファイス』『タルト・タタンの夢』などで話題の著者が、海辺の町を舞台に、青年のひと夏の冒険と成長を描く、切なくてさわやかな青春ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

滅茶苦茶面白かった。
近藤さんの作品の中で一番心が揺さぶられ、傑作だと思った。

私は白黒ハッキリする考えが好きである。
が、このミステリーに関しては、真実を知った時、どちらでもいいように思えた。本当に。
どちらが殺して心中に見せた、でも、いいと思った理由付けが本当に美味いと思った。

最終的には、真実をハッキリさせたのも良かった。

すごく良かった。
いやーやっぱり近藤さんの作品は最高です

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2025年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・「どちらかがどちらかを殺して、一緒に死んだの」

・「あれは心中事件であり、もしかすると殺人事件だったかもしれない。でも、わたしと妹はあの日、父と母に捨てられたの」

・「心中だとしたら、わたしと夢ちゃんはふたりから捨てられたことになる。でも殺人ならば、どちらかはわたしたちを見捨てたわけではないと信じられる」

・華子は娘を守ろうとして、プリントを水没させた。夫が命よりも大事にしていた作品よりも、娘の未来を選んだ。

無理心中ではなく殺人事件だった。でもこれは娘を思って行ったもの。愛する娘を守るために母は犯罪者になったと思うと悲しい。それにしても夫はそこまでしてヌードを撮り見てもらいたかった理由がわたしには分からなかった。なぜヌードなのか、ヌードではなければふたりは死ぬことは無かったのに。

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2024年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の祖父母の心中事件の真相を追う高校生。飛行機に乗って東京に行ったり、凄いなーって思った。アクティブ!そして真相を知ってしまったあとの対応が大人で感心しました。
近藤史恵さんの本はやっぱり好きだなー

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2017年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近藤史恵さんも好きな作家さんの一人。
この本は27冊目。

四国の南側にある磯ノ森が舞台。
進学校1年生の大江光介は旅館で働く父、専業主婦である母の夢と三人暮らし。
古い自宅の表はシャッターが下りたまま。
祖父が写真展を営んでいたらしいこと、祖父母が海で心中したことは母から聞いていたが、それ以上のことは知らない。
ある日、母・夢の姉である芹とその娘双葉が東京から引っ越してくる。
祖父母の心中事件の真相を探ろうとする芹。
光介も祖父母のことを調べ出す。
そこで明らかになったこととは…

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2018年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

祖父母の死の真相を探る高校生。真相は、そうなのかなぁと感じる。そんなことで子ども2人残して心中するか?って感じが離れない。展開的には面白い。

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2017年09月01日

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