あらすじ
「市民」のためと銘打つ政党が結成され、また、外国人ジャーナリストによる官僚社会批判が「市民運動」のテキストとしてベストセラーとなる現代日本。そこで描かれるのは、権力を我がものとする官僚VS「市民」が主役の民主主義、という構図である。「市民」が、単なる「都市の住民」であることを超えて、神聖な存在に祭り上げられた思想的背景とは何だったのだろうか? 戦後日本の思想の歪みを鋭く衝いた意欲作。
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Posted by ブクログ
何というか、無意識のうちに持っていたしこりを解いてくれた本だった。
「日本人が西欧について表面的な理解しかしていない」確かにそのとおりである。
市民という言葉しかり、公共という言葉しかり、自らの「勝手な」解釈によって本来の概念が持っていた意味や奥深さに蓋をしてしまった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「市民」のためと銘打つ政党が結成され、また、外国人ジャーナリストによる官僚社会批判が「市民運動」のテキストとしてベストセラーとなる現代日本。
そこで描かれるのは、権力を我がものとする官僚VS.「市民」が主役の民主主義、という構図である。
「市民」が、単なる「都市の住民」であることを超えて、神聖な存在に祭り上げられた思想的背景とは何だったのだろうか?
戦後日本の思想の歪みを鋭く衝いた意欲作。
[ 目次 ]
第1章 二十一世紀は「市民の時代」か
第2章 戦後日本の「偏向」と「市民論」
第3章 「近代市民革命」とは何だったのか
第4章 ポリスの市民、都市の市民
第5章 「祖国のために死ぬ」ということ
第6章 日本人であることのディレンマ
[ POP ]
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