【感想・ネタバレ】罪深き婚礼【ハーレクイン文庫版】のレビュー

あらすじ

セシリーは内戦で兄弟を失い、突如として広大な所領の跡取り娘になった。女王から、会ったこともない相手との結婚を命じられた矢先、別の男が彼女を力ずくで娶ろうと、兵を引き連れてやってきた。こんな無法者の妻になるくらいなら、女王の命令に従って、名前しか知らないローアンとかいう人に嫁ぐほうがましだ。隙を見て逃げ出したセシリーは、偶然ある男性を危機から救い、彼を道連れに婚約者のもとへ旅をする――自分が救ったその男性こそ、ローアン本人だとは知りもせずに。
*本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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敵を逃れる二人の道中紀行

ヒロインは、とてもまっすぐで、正直で、思いやりがあって、ユーモアがあって、精神的に強くて、おまけにスタイル抜群で大変美しいお姫様。慎ましいよりは明るくお茶目で、自分らしさを伸び伸び表現して、単なる男勝りではないのです。ユニークで心根が可愛いお姫様を愛さずにはいられない。

目的地へ向かう道中、ヒロインと正体を偽っているヒーローとの会話はウイットに富み、素直なヒロインの言葉に振り回されるヒーローとの絡みはユーモラスです。ヒーローの自虐な独白も微笑ましいです。

後半ヒーローの抱えた恋愛のトラウマは、彼の美丈夫キャラからはちょっと無理があるような気もしましたが、ドラマティックな最後はもちろんハッピーエンドで、読み終えた後の満足感ありで、おすすめです。

個人的に残念なのは、本の邦題「罪深き婚礼」が少々堅苦しすぎるのではと、
原作の題「The Elusive Bride」に近いコミカルな題の方がもっと多くの読み手を惹きつけたのではと。。。

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2021年04月16日

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