あらすじ
何事も初めてばかりだった高校生活も残りわずかになった雫。最後の夏休み、最後の文化祭と初めてが最後になっていく。当たり前だと思ってたこともいつの間にか終わりが。恋や将来のことも考えるといっぱいいっぱいになり…?箱入り娘の成長記、遂に完結です!!
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Posted by ブクログ
一番最後の陽一と雫の台詞が素敵過ぎて、いいなぁと思いながら嫉妬しています。
二人の恋愛模様が実に青春なのですが、変にドラマティックでもなく、「あぁ、ありそう」と思わせる日常感にあふれているのがいい。
特に文化祭の陽一と雫、二人から見た同じ光景、違う思いの描き方が絶妙です。確かに陽一が言うように好きという気持ちが溢れていく様子がよくわかり、雫の不安と戸惑いが……「何で?!」って行動になるわけですがw
恐らく誰も気づいていなかった雫の葛藤と陽一の不器用な真摯さがこっ恥ずかしくも、やっぱり羨ましい。
巻末後書きにありましたが、確かに恋愛ものでも学園日常ものでもなく、この登場人物の日々を描いた物語でした。
皆が普通に日々を楽しく過ごしていた、というありふれたそれでいて狂おしいほどに羨ましい話。
とても面白かったです。ありがとうございます。また新作を期待しています。
カバー裏は必見。そう、この人の話が全く触れられてなかったのが凄く気になってたのですよ! いやぁ…本編での無敵っぷりが嘘のようですなぁ。たまりませんなぁw