【感想・ネタバレ】流星シロップのレビュー

あらすじ

幼い頃、自分のために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院の中等部で峰は再会した。心を残しつつも、それ以来顔を合わせていなかった衛守の怪我が骨折を含む大きなものだったことにショックを受ける峰。寡黙で己の犠牲を問わない衛守に惹かれていく峰だったが、優しげに整った容貌に目をつけた先輩につきまとわれ、またも衛守に守られてしまう。複雑な家庭環境から、どこか愛情を求めていた峰は、いつも手を差し伸べてくれる衛守にいつしか強く執着してしまうのだったが……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

峰と衛守が中等部に入学して、高等部を卒業するまでの6年間を描いたお話です。 期間が長いので、詰め込みすぎだと感じてしまう方もいるかもしれませんが、私は長い時間の中で2人がお互いに惹かれ、かけがえのない存在へと変わっていく姿に胸がはち切れそうでした。
このお話、もしも峰が待ってるだけのお姫様的な受だったら、このお話も好きになれなかったかもしれません。(イライラしてしまって…) でも、峰は衛守を好きになってから、行動するんですよね。衛守と一緒に過ごす時間が少しでも増えるように、衛守に少しでも可愛いと思ってもらえるように。 そこに、好感が持てました!
普段は余裕なのに衛守のことにだけ必死なのが可愛くて可愛くて… まさしく女王様健気受です(笑)
衛守は多くは語らないけど、いざという時に一番近くで峰を守り、峰の一番欲しい言葉をあげる男です。峰の脆いところも強がってるところも全部見抜いて、包み込んであげるんです。なんていい男なんだ!(感動)
峰も衛守も大好きです! ここまで、受も攻も文句なしに大好きな作品に久しぶりに出会いました。
まさしく神作品!

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2013年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『空色スピカ』シリーズ2作目。前作では、ちょっと腹黒王子みたいな生徒会長として登場した峰とその傍で影のように寄り添う副会長の衛守のお話。
前作の時からふたりはカップルなんだろうな~と予想はできたのだけど、正直こんな風だったとは思いもしませんでした。峰ってこんな子だったのか!!

峰は幼い頃、遠縁の衛守に助けられ、代わりに一生傷が残るような大けがを負わせてしまう。
けれど、そこにあるのは相手への負い目というよりも、自分を投げ出して守ってくれた衛守に対する100%の信頼感や好意。
いつしか峰にとって、衛守は心の拠り所になる。

小さな頃から、自分のかわいらしげな顔立ちやほっそりとした華奢な容姿が、不用意に周りの関心を集めてしまうことを峰はよく自覚していた。時にはそういう性癖をもつ人間の注意を引いてしまう。
なるべく敵を作らないよう、目立たないよう、常に細心の注意を払ってきた。
例え何かあっても、自分の方にも隙があったという大人の評価に内心深く傷ついてきた峰。
そんな峰を衛守は真摯に見守ってきた。
何かあった時に、いつものように笑ってる裏で、本当は泣いたり、傷ついたりしていることも。
人に隠れて懸命に努力する姿も。
年と共に体も成長して、周りの見方が美少女みたいな男の子からかっこいい王子様へ変貌をとげる中、衛守だけには、いつまでも可愛い、守られる存在だと思われたいと切望する峰の乙女心も。
峰が自分に向けてくれる好意すべてを受け止める。
時折垣間見せるあざとさもしたたかさも、全て込みで。
峰の行動は、ほとんどが自分への熱い想い故だとちゃんと理解しているから。
衛守は峰が一番欲しい言葉を、一番欲しい時にくれる。
『いつか、お前がどれだけ傷ついても、ちゃんと受け止められるくらい、器の大きい男になっておくから』
これ以上の殺し文句はないなぁ・・・

峰の生い立ちが複雑だったり、先輩に狙われたり、前作と違いキラキラして気持ちいいお話だけではないのだけど、
シリーズを通してのポリシーなのか、決して暗い方へは行かない。
そこが好き。
びっくりするほどエロ可愛い峰先輩と男気あふれる衛守の素敵なカップルをぜひご堪能ください。

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2012年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初版 2009年6月

「空色スピカ」で楠ノ瀬くんと高科くんをくっつけた(笑)いえ、次期会長と副会長に指名した、彼らの前の生徒会長、峰先輩のお話です。
「空色スピカ」で暗躍していた峰先輩。
いったいどんな中学高校時代を過ごしていたのでしょう。

相変わらず、小椋ムクさんのカバーが素晴らしい~。
衛守くんにぺったりくっついてる峰くんが本当に愛らしい。

私立英明大学付属清泉学院シリーズ?2作目。
生徒会長は「清泉に峰あり」「清泉学院の白馬の王子様」と称えられる峰秀一。
副会長は「王子を陰になり日向になり支える寡黙な黒の騎士」衛守啓士。

「空色スピカ」のふたりは、生徒会に入ったところで互いを意識したというか知り合いましたが、今回のふたりは、それ以前からの知り合いです。

峰くんと衛守くんは遠縁の幼なじみ。それぞれ、複雑?な家庭の事情があり、遠縁ですが血は一滴もつながっていません。
幼い頃から、親戚の集まり等で顔を合わせる程度でしかなかったふたりですが、互いに、清泉学院中等部に入学。寮で同室になります。
そこで、峰くんは、幼い頃、木から落ちそうになった自分を助けた衛守くんが大怪我を負っていたことを知ります(衛守くんの背中には大きな傷跡がありました)

幼い頃からとても可愛らしかった峰くんは、中学生になってもまるで女の子のような容姿です。
小学生の頃には、変質者にねらわれたという過去があります。
そんな過去も手伝って、自衛はしていたのですが、部活の先輩に絡まれ、またまた衛守くんに助けてもらいます。
そのあたりで、峰くんにとって衛守くんは特別な存在になります。

女の子のような容姿だった峰くんも中学2年生あたりからぐんぐん成長します。
成長期の男の子ってそうだよね~。

お姫様から王子様へ華麗に変身してしまいますが・・・実は、本人はずっとお姫様でいたかった。

「空色スピカ」では、高科くんにかなりブラックな一面を見せていましたが、本当の峰くんは、たったひとりの人を思い続ける可愛らしい乙女でした。
衛守くんのそばにいたい。いつも一緒にいたい。
たったひとつの願いのために何もかも引き受け、完璧に遂行する。
誰にも見せない健気さを持っていました。

そのあたり、何も言いません(ホントに寡黙なんだわ~この子)が衛守くんも気づいていたのだと思います。

読んだ方は、わかると思いますが、衛守くんに対する峰くんのうっとおしいまでのまつわりつき方(笑)
普通ならちょっとひくかな~と思うのですが、このお話に関してはそういうのなかったな~峰くんが可愛くて可愛くて。

あまりBLを読んでいて思うことなかったですが、この峰くんに関しては「ああ、女の子だったら良かったのにね」と「女の子だったら衛守くんと結婚して家庭をつくって幸せになれたのにね」と思いました。
このふたりですが、番外編というか、本編の補足というか、同人誌(Je te veux ・ 高原ミントジュレップ)と後に出た「星屑シトロン」にもお話が載っています。

そして、余談ですが・・・この本、間違いが多いです
とにかく登場人物の名前の取り違えとか、間違いとか・・・本当に校正したのかな?というひどさです。

同じクロスノベルズから出ている「透過性恋愛装置」「上海金魚」では気にならなかったのですが・・・

作者が間違ったのか、出版社が手抜きしたのか、謎ですが・・・ノベルズは高価(私は古本を購入しましたが・・・)なのでそのあたりちょっと気になりました

このシリーズ、キラキラ・ドキドキ・ピュアな感じがとても素敵なのに、本のできあがりのお粗末さが本当に惜しい。

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2012年02月19日

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