あらすじ
親友への報われない恋の辛さ、そして政敵から受けた手酷い暴行により、心身ともに深い傷を負ったカレスは、隻眼の公爵ガルドランに連れられて、森の都ルドワイヤにやってくる。公爵の深い愛情に包まれたカレスは、傷の癒えとともに、自らの中に確かに存在するガルドランへの想いを自覚していた。彼の立場を慮り、想いを告げることをためらうカレスだったが、ガルドランに結婚の話が持ち上がっていることを知らされ…。『光の螺旋』シリーズ第四弾!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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読後感最高
あきらめずに読んでよかった。
名作だと思います。
前作が痛々しい分、今回は、これでもかっ、という程愛される受が見られて幸せです。
読んでよかったです。
前作「ruin-傷-」を読まれた後に読まれる事をお勧めします。
Posted by ブクログ
「ruin 傷」の続編。
前作の重苦しく辛い物語から、救いの物語へ。
前作はカレスのライオネルへの片想いが物語の中心だったので、攻めのガルドランの魅力がいまいち伝わりにくかった。のですが、公爵として自領に戻り、ガルドラン視点で過去のエピソードなどが語られ、やっと(?)その包容力や優しさ、カレスへの想いがはっきりと見えてきて、今作ではとても魅力的な人物に映りました。
カレスが次第にガルドランへの想いをつのらせていく過程が丁寧に描かれており何度も切なさに目頭が熱くなりました。
息子のガルドランに貴族として妻を娶り子を作ることを期待している母がカレスに冷たくあたるシーンなど、カレスかわいそう…!って思ってしまうのですが、単に意地悪な人物として描かれているのではなく、それぞれの登場人物の想いがきちんと描かれているので切ないんですよね…。
その妃の言動がまさにカレスが過去に発した言葉そのものであったり…。
前作ほどではないもののシリアスな展開が続くのですが、それでも爽やかな空気が漂っているような気がするのはルドワイヤ領の豊かな森の描写のせいでしょうか。
最後は痛快でさえあります。
ファンタジーBL好きにはぜひお勧めしたいシリーズ。
作者買いです。
やっぱりやられた
むつみ先生のストーリーは毎回こんな悲惨で惨い主人公
痛ましい経験が洩れなくついて来る
でも読んでしまう
傷ついた人間の再生物語
買ったこと、読んだ事は全然後悔がなく、面白く読ませていただきました!
ただ、あんまり物語に動きがなくてのたぎると言うのはあまりないかなぁと思います。
いちど傷ついて愛情を疑ってしまうようになった人が、新たに再生する物語としては十分に説得力がある良い物語だったと思います。
読むタイミングによっては評価5になることもあるかもしれませんが、今はこーゆーゆったりした物語ははまらなかったようで評価4です。