【感想・ネタバレ】黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―のレビュー

あらすじ

詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた――。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。生誕200年記念。

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Posted by ブクログ

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じっとり暗くて不気味、過剰なくらい装飾的で、美しい。まさにゴシック!という感じ。
「黒猫」の虐待描写でやや読み進めるのを躊躇ったけれど、それ以外は意外とさっくり読めた。
表される情景と同じくらい、文章自体も装飾的で読みやすいとは言えないが、独特の魅力と読み応えがある。
「ウィリアム・ウィルソン」の展開は、なるほどまさしくダブル。
「ライジーア」の妖しさが特に気に入った。

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2025年06月10日

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ネタバレ

いろんな作家に影響を及ぼしたと言われるポーを読まねばと思い、先ずはゴシック編を。
狂気、ひたひたと迫る恐怖、厳しい豪邸。どの作品も実に毒が効いている。最後まで気が抜けないストーリーも良い。本当にどの話も狂っている(褒めている)。

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2023年12月26日

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黒猫 (1843) 酒乱、猫の殺害、妻の殺害。屋敷もの。猫ドッペルゲンガーという面も。
赤き死の仮面 (1842) 流行り病から退避して豪奢な頽廃。屋敷もの。
ライジーア (1838) 美女再生。ふたりの女。
落とし穴と振り子 (1842) 拷問。
ウィリアム・ウィルソン (1839) ドッペルもの。屋敷もの。
アッシャー家の崩壊 (1839) 屋敷もの。早すぎた埋葬。美女再生。

何度目かのまとめて再読だが、思った以上に物々しい言葉遣いがいいムードを漂わせている。

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2017年03月03日

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ネタバレ

ところどころ読みづらいけど、雰囲気は好き。
堕ちていく話、堕ちた底での話。

表紙のデザイン素敵だなぁ。
2と3もそのうち買ってみよう。

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2016年03月07日

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ネタバレ

再読はほぼしない私だが、エドガー・アラン・ポーはお話について行くだけで精一杯なので2周するくらいがちょうど良い。巽孝之氏の解説を読んで結構満足。
『黒猫』は何度でも読める犯罪小説。
『赤き死の仮面』は初読時には雰囲気に惑わされていたが、7つの部屋は一体何を表しているのでしょうかね。最後が「死」を表しているのだとして、人生におけるターニングポイントのようなもの?それともすべて死にまつわる何か?うーんわからん。「仮面の人物に実体がなかった」というのも不思議だ。実体を伴わない方が恐怖が増大するというだけの理由でそうしたとは思えない。うーんわからん。結論:再読してもわからん。
『ライジーア』は意志は肉体を超越するということについてだけど。最後の"奇跡"については、ライジーアの意志なのか語り手の意志なのか、対象が謎ですよね。ポーの詩集も読んでみるかな。
『落とし穴と振り子』は幻想風味はなく、リアリティと臨場感溢れる脱出ホラー。まあまあ。
『ウィリアム・ウィルソン』はドッペルゲンガーを扱った恐怖小説。今読むとよくある話だなあと思ってしまいますが、やはりポーがこのジャンルの先駆者なのでしょう。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒猫は面白い。動物や奥さんに対しての虐待に関しては胸が痛む。お酒には気を付けよう。
ウィリアムウィルソンは結局、多重人格なのか。違うのか。アッシャー家はリビングデッドものなのかな?
それにしてもポーはよくこんなに色んな雰囲気の話が思いつくなあ。現代によみがえっても、やっていけそう。

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2022年09月01日

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