【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 少年・牧神の午後のレビュー

あらすじ

北杜夫 珠玉の初期作品をカップリング。

病弱な少年の病気への密かな親しみや、発熱によって開かれる想像力の世界を描く「病気についての童話」。

牧神がまどろみから目覚め、パンの笛とアポロン の竪琴による音楽勝負に挑む、詩的世界を描く「牧神の午後」。

精神を病んでいく主人公がある日知った、『狂詩』という言葉の意味と、心理の変換を描く「狂詩」。

少年の無垢な純真性喪失を瑞々しく描く「少年」。

北杜夫初期の繊細な世界が、7篇の小編を通じて拡がっていく珠玉のカップリング集。

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Posted by ブクログ

『少年』北杜夫
東京生まれの少年が松本高校で仲間と出合い自然の中で思索し青年へ至る過程が抒情的に綴られています。
槍の肩で月光に照らさて黒藍色の空を区切る大槍の姿とその周りに陣をはる星座に放心、人間の儚さと哀れさを認識し、そこから生まれる可憐な意思を自覚し覚醒していきます。

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2022年11月26日

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