【感想・ネタバレ】ツキの法則 「賭け方」と「勝敗」の科学のレビュー

あらすじ

競馬のボックス買い、本命ねらい、同じ金額を賭け続ける…これらは得な賭け方か、損な賭け方か? 本書では確率・統計理論にもとづき、「必勝法の迷信・誤解」「より早く確実に負けてしまう方法」などを説きながら、「ツキの正体」を明らかにしていく。賭け方・勝敗の意外な関係と、賭けの真の醍醐味を教えてくれる「ギャンブルの科学」。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まず最初にやってはいけない(勝つ確率が低い)ギャンブルは、宝くじです。
その根拠として、期待値(投資額から期待できる返金額を%で表したもので、簡単に言えば胴元側が取る金額が少ないほど期待値は高くなる)というインデクスが使われる。低いものから順に並べると、宝くじ(47%)、競馬など公営ギャンブル(75%)、ビンゴ(80%)、ルーレット(95%)、スロットマシン(96%)、パチンコ(97%)、バカラ(99%)、ブラックジャック(96~102%)となる。
つまり、1000円分の宝くじを買った時点で500円以上ドブに捨てていることになるし、当選確率も天文学的に低い。さらに言えば、7億円の高当選額も14億まで上げられる余地があるのが、現在の宝くじの仕組みです。また、国民には賭け事を禁止しておきながら、国自ら胴元となり25%もの控除を取る公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇など)は、ヤクザも羨むテラ銭代です。ちなみに、パチンコが米国のカジノで許可されない理由は、釘の調整で人為的に期待値を変化することができるからだそうです。
本書は、ギャンブルを通してツキの正体を科学的に分析した内容ですが、わかりやすく面白い。
ギャンブルには、必勝法(例えば、倍追い法など)はない。なぜなら、必勝法が見つかった時点で胴元が破産し、存在しなくなるからです。
とはいえ、巷の必勝法なるもののベースは3つに大別できる。ツキや運を重視する《リズム》、分析主体の《変数》、掛け金をコントロールする《マネージメント》。それぞれの有名な考え方を細かく紹介。興味のある人は、第二章を読んでください。
次に、ギャンブル絡みでの絶対的真理もあります。
【大数の法則】短期間で起こる奇跡的な事象も、その回数を増やせば、徐々に理論上の予想値に近づく。サイコロを振るとたまたま1の目が10回連続して出たとしても、もっと回数を増やせば6分の一の確率へと収束してゆく。
第三章では、確実に負ける賭け方を解説。
競馬なら、本命の倍率の低い馬券を多めに、倍率高い穴馬券を少なめに買うやり方。数学的にも、一番早く確実に負ける方法は、賭け回数を増やし、一定金額を賭け続け、本命狙いに徹するという3条件が揃うこと。
第四章では、人間の持つ心理を掘り下げる。結論から言えば、〘人間とは功利的な絶対基準よりも、主観的な価値観によって分の悪い行動をとることがある。主観的価値体系には、危険忌避型と危険追求型があり、利得を追求する場面においては危険忌避型が、損を避ける場面では危険追求型が現れる〙
また、人間の思い込みの強さも指摘。
ここで質問です。100枚で1cmの厚みになるお札1枚を半分に50回折り続けたら(折り続けられると仮定)どのくらいの高さになるか?という問いの正解は、『月までの距離の300倍』と言われて驚きませんか?
またこの章では、ギャンブルのゲーム性に着目し、面白さの要因をスピード、ドキドキ感、爆発力、勝利期待値、攻略感の5項目で採点し、面白さランキングを発表しています。
1位から、パチンコ、麻雀、ポーカー、ブラックジャック、スロットマシン、ルーレットと続き、ここでも宝くじは断トツの最下位となっています。
閑話休題。
私が米国駐在員だった時の上司がギャンブル好きでよくカジノに連れて行かれました。主に、ブラックジャックでしたが、上司は常連なのか部屋や食事をタダで提供されていました。またニュージャージー州にある馬車立て競馬場は、雰囲気もオシャレでキレイでした。あの時、のめり込まなくてよかった、知らんけど。

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2025年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ギャンブルは絶対勝てるわけがない、
統計的に。

間違いなく絶対だ。

勝つためには胴元をするのが最適ですね。

ギャンブルに何を求めるのか。

私の現在の成績はトントンぐらいだと思う。

ブラックジャックが負け越しで
ルーレットが勝ち越しで

ギャンブルを楽しむ方法は人それぞれだと思いますが。

本書にあるように二つあります。
・勝ちたい
・長く遊びたい
これがまた問題なのです。
勝ちたいのであれば勝ち逃げすることが大切ですが、
長く遊びたいのです。
長く遊べば必ずまけるのです。そういう風にできているからです。

最近私が楽しんでいるのはルーレット。

毎回2枚しか賭けません。
これをするとながーく遊べます。
参加料が安くすむのです。

そして勝つためにはメリハリをつけるということです。
このメリハリ部分が上手くいけば勝てるという方法でやってます。

勝つには広く浅くではなく、狭く深くかけなければいけません。
これはオカルトではなく確率てきにね。

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2012年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
競馬のボックス買い、本命ねらい、同じ金額を賭け続ける…これらは得な賭け方か、損な賭け方か?
本書では確率・統計理論にもとづき、「必勝法の迷信・誤解」「より早く確実に負けてしまう方法」などを説きながら、「ツキの正体」を明らかにしていく。
賭け方・勝敗の意外な関係と、賭けの真の醍醐味を教えてくれる「ギャンブルの科学」。

[ 目次 ]
第1章 ギャンブラーの迷信
第2章 必勝法の誤り
第3章 確実に負ける賭け方とは
第4章 破滅型ギャンブラーとゆとり型ギャンブラー
第5章 効率的な賭け方とツキ

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2011年04月20日

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