【感想・ネタバレ】御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)のレビュー

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島田荘司さん2冊目。凄いぞこのシリーズ!京都大学にある進々堂、2月に行きたいと思っているが、何とドンピシャ本屋で進々堂の文字を発見し衝動的に購入。予備校生のサトルと京大生の御手洗の回想により話しが進む。全ての話がインパクトがあり、ノスタルジーを醸し出し、本当に素晴らしかった。アメリカンパブの美紗、学習障害の店員、IQが低い重量挙げの選手、朝鮮人姉弟、ウィクルの老人と美人ダンサー、全てが圧倒的に面白かった。御手洗のパーソナリティはとてもいいね。以前読んだ「占星術殺人事件」も御手洗さんだったのね。

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2020年08月11日

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ネタバレ

御手洗潔シリーズ。島田さんってものすごい博識な人なんだなあ…と。胸を打たれる作品が多かった。ナレーションは京都が舞台だったので親近感あって読めた。

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2017年05月29日

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ネタバレ

ティーンズ向け島田荘司!と思って飛びついたけど、かなり重いテーマな4篇。

京大を目指して予備校に通う、ぼくは珈琲店「進々堂」で京大医学部の御手洗さんと出逢う。
最初は大学や勉強について相談していたけれど、世界放浪の旅から帰ったばかりの御手洗さんが語る話は興味深くて。

ぼくが地元の漁師街で体験した大人の女性との切ない思い出
御手洗が英国で出会った発達障害をもちながら、重量上げの競技に打ち込む青年とその父親の奮闘
御手洗がLAで出逢った韓国老人の戦中の過酷さと悲願花
御手洗がシルクロードの西域、カシュガルで出逢った老人の過去と桜

ぼくのコークハイの思い出以外は、とにかく重くて辛いお話ばかりなんだけど、最後は少し光がほんのり灯るように終わっていて、ホッとする。

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2022年10月01日

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『進々堂ブレンド1974』喉スプレーから想起される浪人生の初恋
『シェフィールドの奇跡』イギリスの知的障害差別を克服しようとした重量あげ金メダリスト
『戻り橋と悲願花』大戦下の日本で虐げられた朝鮮人姉弟の過酷な労働生活。希望と絶望、悲しみと恨みが鮮烈。物語をまとめる彼岸花の存在感もよい。
『追憶のカシュガル』侵略の時代を経たムスリムの街でパンを売る少年、路上に寝起きする老人の過去。浪人生が語る御手洗の昔語り、に登場する人々の告白、とマトリョーシカのような語りの連鎖。
総合的にみて差別や迫害の存在がテーマになっているかんじで物悲しい。探偵ではない御手洗を語り部に据えて、より自由に物語をしているような作品。

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2015年11月24日

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謎を解かない御手洗作品。
色々と考えさせられるが、ミステリーを期待していたので低めの評価に…。
御手洗の名を冠した(借りた)、島田荘司の、社会問題についての提言、といった作品だった。

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2015年07月13日

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進々堂ブレンド1974
シェルフィールドの奇跡
戻り橋と悲願花
追憶のカシュガル

の4篇。すべて「ぼく」に御手洗さんが語る形式。
ふたりが眼にしたくさぐさが御手洗に海外放浪の日々、出逢った人々を思い出させる。
もはやミステリでも何でもないが、御手洗の正義(弱者への「公平な」視点)(初期の奇矯さとは離れて)にぐっとくる。
これは作者の筆力。

そういう意味では「SIVAD SALIM」に近いのかも。
「数字錠」も思い出したりして。

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2015年02月21日

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御手洗潔の口を通して語られる色々な「差別」の話。
サヨク臭を包んで
最後は必ず、ちょっとイイ話風にしている。
御手洗潔が見て聞いた話として書かれているが正直、不快である

知的障害(IQ50)で差別されるが見直され上手くいく話

戦時の皇民化教育を受けた朝鮮人が騙される形でで日本に来て
日本人に暴行される日本を恨んでいたが、日系人もアメリカで差別されてたから「少し考えが変わりました」とかいう話

ムスリム社会の老人なのに、なぜか疎まれている話

御手洗は何処でも優しい人ですが、こんな思想を語らせるために
書いて欲しくなった

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2015年02月11日

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