あらすじ
禍々しくも淫らな血統の清澗寺伯爵家――その次男・和貴は、深沢に支えられて業の深い一族を背負っていた。だが、深沢の義弟の出現で、恋人の過去と向き合う羽目になる。折しも父の冬貴が倒れ、血族を担う重圧に追い詰められた和貴は、深沢を愛するあまり彼から離れようと決意し…。雑誌掲載作に加え、初代伯爵・貴久の掌編、冬貴の伏見への深遠なる想いを描く書き下ろし作品も収録した、清澗寺家シリーズの第一部完結編・上巻。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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Posted by ブクログ
清澗寺家シリーズ6作目?
総集編という感じでしょうか、和貴編と冬貴編の2つと、
冒頭に貴久と嵯峨野のプロローグ。
上記2CPが好きなので、この分厚さにお腹いっぱいでした。
もう満腹で食べられません。
和貴は相変わらず同じところをぐるぐるぐるぐるしてて、
これは深沢も大変だ……というか、ここまでうじうじ
してると読んでて若干イラっとしてきたりもしたのですが、
このうじうじ感こそが和貴だと思える不思議。
結局の所は究極の愛とは、みたいな展開になってるのですが、
今までは口だけで言ってたのを行動に移しちゃったよ、
という深沢のキレっぷりが突き抜けてました。
個人的にはパパ編が良かったです。
どこまでいってもパパには伏見しかいないというか、
本当に伏見以上に相手のことが全てなパパが愛しいです。
純度がここまで高いと、何だかもう刃傷沙汰になっても
「パパなら仕方ないかー」となってしまう。
兎に角純粋で純粋で、伏見の俗物っぷりが余計に際立つ
結果になっていてたまりません。
そんなパパに身も心も捧げられてる伏見はなんて幸せ
もんなんだ、と思いつつ、数十年にも渡るふたりの
行く末を今後も見られたらなーと思います。
次は国貴、道貴編らしいですが、最初に好きCPで満腹に
なってしまったので、少し間を開けた方がいいかな。