【感想・ネタバレ】骨風のレビュー

あらすじ

そのコトバは、どこまでも自由に舞っていた

鉄と戯れ、ゲージツする日々。殴られ続けた父親の死。蜂に刺され鹿が迷いこむ山の生活。生と死を見つめる眼差しが優しい私的短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クマさんの半生が淡々としかし骨太に描かれる。
時々現れる心の描写、情景描写が、驚くほど細やかで鮮やか。
山間での暮らし、老いた母親とのやりとり、幼い頃の記憶、ヤクザものの親類とのいざこざ…読み終えても情景が蘇ってくるよう。
スイスイ読ませるが、しっかり”残る”傑作だ。

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2015年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゲージツ家のクマさんこと篠原勝之の自伝的小説。父親からのDVから逃れるために17歳で北海道を家出し、肉体労働、結婚、家族離散、借金、愛猫、スキンヘッド、母親の痴呆、そして、実弟のたかりと死。鉄とあいまみれる連作集。

目がなくなっちゃうほどニコとした笑顔が印象に残る人だけど、こんなに凄まじい人生を送ってる人だったのか。過剰な修飾をおさえた文に、クマさんの感情が乗り移ってるかのようだった。クマさんが自分の子どもに手をあげた時、ああDVって次の世代にも連鎖してしまうものなのかしらと思ってしまった。絶望したクマさんはすぐに一家離散させたけども。ただ、読み終わった後はなぜか爽快な気分になれた。

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2016年02月18日

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