あらすじ
▼第32話/in the army▼第33話/PAPA's diary▼第34話/under stars▼第35話/at the table▼第36話/Utopia▼第36話/future●主な登場人物/No. 吾(ファイブ。「虹組」の裏切り者。天才スナイパー)、No. 王(ワン。虹組の首領。人類の再生を願っている。本名マイク・フォード) ●あらすじ/軍上層部の罠にはまり手負いのNo.王は、彼の城にやって来たPAPAを殺害する。軍側はPAPAの弔いを大義名分にして、平和隊との戦闘を開始。しかし、エリート組織である平和隊の強固な結束と、幻影交じりの応戦に軍は一時撤退を余儀なくされる。そんな争いの最中、孤高の男・No.吾は、ひとり突き進む…(第32話)。●本巻の特徴/次第に壮絶なものになっていく平和隊VS.軍の戦い。そんな中、攻めあぐねた軍は、この争いに決着をつけるべく城へのミサイル発射を決定する。またその一方で、No.吾は遂に、No.王を彼の射程距離内に捕えて…!? No.吾vs.No.王の最終決戦が決着する作者渾身の最終巻!!●その他の登場人物/マトリョーシカ(吾が恋して連れ出した女性。現在は、No. 王に連れ戻されて城にいる)、PAPA(表向きは虹組の担当医である天才科学者。マイクら虹組メンバーを創造し、育て上げた彼らの父親的存在)
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Posted by ブクログ
これも8巻だけ紹介しますが、
当然全巻読みました。
松本大洋の中でもとりわけ好きです。
いろんな解釈を持って読めるのですが…
今、思うのは、例え色んなリスクを排除して生き良い人間を創っても、
元のあるべき自然の姿に変異する力を人はまだまだ持て余しているのかも、と。
それが、「愛情」とか人の心によってもたらされるものだというのは、OKな解釈でしょうか?
Posted by ブクログ
手元において、何度でも読みたいマンガです。
松本大洋という人は、絵もうまいが話もうまい。
純粋で一途な人間を描かせたらピカいちですよね。
そして完全な悪者がいない。イヤなやつだと思ってたのに、いつのまにか感情移入していたり。
すごい人です。
他の漫画家の本でも、帯に「松本大洋、絶賛」ってあったら買っちゃうもん。
Posted by ブクログ
松本大洋の最新作。
この漫画の舞台は近未来、核戦争や環境破壊で人類の数が極端に減った地球。
バイオテクノロジーにより生まれた「虹組」のメンバーが主人公。
そこから女を連れて逃亡する「No,吾(ファイブ)」。
それを追うほかのメンバーと吾との死闘。
そして、No,王(ワン)の描く理想郷…。
Posted by ブクログ
今一つなぜこれなのか?という必然性が感じられなかった。ネタ、ストーリーに関しては2000年の松本大洋である必然性がない感じ。
ネタとしては、「ブレードランナー」である。とにかく、ブレードランナーを想起させるストーリー、人物設定、SF設定、風景、などが随所に盛り込まれていて、何かを訴えてはいる。(だから、ラストシーンは逃避行するNo吾とマトリョーシカ、なんですよね?)
ただ、ずっと「2人の少年の話」を書いてきた松本大洋にしては、初めてそれ以外の人間関係を書いた作品とは言えるかもしれない。いや、PAPAとNo王、No王とNo吾、のどちらかにフォーカスすれば「2人の少年の物語」なのかな? でもはっきりしないところで、やはり異色作とは言える。
ただ、絵と画面構成が素晴らしくて、その意味ではさすが松本大洋!と言える。
Posted by ブクログ
最近、王がなぜ絶望してるのか理解できた気がします。
理想の世界を信じるからこそ
現実とのギャップに苦しむわけです。
自分自身の感情が深くないと最初は
理解できないかもですね
深すぎます