あらすじ
高校最高峰の夢舞台・春の高校バレー。連日の熱戦で多くの高校が夢破れてコートを去る中、清陰高校は部員8名で戦い抜いていく。東京の景星学園の監督が灰島に持ちかけた転校の話を巡り、口論になってしまった灰島と黒羽。一方、景星の主将・浅野は親友である箕宿高校の弓掛の想いも胸に、清陰と対戦する。清陰はどこまで行けるのか──もっとも熱く、もっとも泣ける、最強の青春スポーツ小説!
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Posted by ブクログ
全てうまくいってハッピーエンドじゃないところがすごく良かったです。
天才に頼って全国制覇を目指すチームではなく、1人の天才を潰さずに将来のために送り出すチームってすごいなと思いました。
Posted by ブクログ
まさか、ユニチカが終わってしまうとは…。
バレーに対する熱い思いを灰島と黒羽の会話から垣間見ることができた。バレーというスポーツが小説として成り立つのかと思っていたが、これは凄く面白い。
この物語は、大学生編(next 4years)がある。まだWebでの連載だが、いつしか書籍化されることだろう。文庫化したら、即購入したい。彼らの活躍を今後も見守っていきたいと思った。
Posted by ブクログ
夢を見て、どこまでも行く。
三回戦に勝利し、ベスト8に残った清陰。しかしダブルヘッダーの2試合目、東京の景星学園はまさに"高さが正義"のチーム。後がない清陰は8名で戦って行くが——そして、黒羽の、灰島の、決断は。
弓掛の想いを背負って、また自分の意地を秘めて、理解者であるチームメイトと戦う浅野に、またカッコいい主将の姿を見る。勝利を決めた直後のシーンはぐっとこみ上げるものがある。
また、敗戦後の黒羽の言葉、チームメイトとの話し合い、灰島とのぶつかり合いも、胸を打つものがある。真に、灰島が羽ばたける場所へと背中を押すことができるようになった黒羽と、その決断を後押しする清陰バレー部員たちの成長。頼もしさを感じた。
ユースに集まる様々なメンバーの様子が最後に描かれ、物語の続きが示される。楽しみでしかない。楽しいといえば、ところどころに描かれる棺野と荊のほのぼのも。