あらすじ
初出場を決めた福井県代表・清陰高校。様々な衝突を乗り越え、灰島もチームになじんでいた。待ち受ける強豪校たちの中でも注目は福岡県代表・箕宿高校。175cmと小柄ながら高校No.1エース・弓掛を軸に、全国大会三冠を狙う。弓掛の好敵手たちもそれぞれの思いを胸に全国から集結し、高校最高峰の熱戦が、いま始まる。綺羅星のような才能が輝く最強の青春スポーツ小説!
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Posted by ブクログ
春高のトーナメント表に名を連ねる学校に、勝ち進んでいく清陰。準々決勝まで辿り着いた彼らは、この後どんな試合を繰り広げるのか。続編が気になる。
Posted by ブクログ
とうとう本当の2.43で戦う舞台へ。
春高に乗り込む清陰男子バレー部。戦う相手は、大きな星たち。ユニとチカ、出航!
三回戦・福岡県代表の箕宿高校との対決まで。箕宿高校はインターハイ・国体を制し、全国三冠を狙うチーム。エースは小柄ながら「高さ」で戦う弓掛。この弓掛だけでなく、彼の先輩であり、箕宿高校には進学せず東京の景星学園に行ってしまった佐々尾、佐々尾の後輩で弓掛と同じ学年、ライバルでありユースのチームメイトである、景星学園の主将・浅野など、様々なライバルたちの述懐を交えながら、清陰の戦いが進んでいく。もちろん福蜂のエースだった三村統も登場。
弓掛の、共に戦いたかったのに東京へ行ってしまった佐々尾への憧れと憎しみ、また、自分の持っていないものを持っている浅野への歯痒さと、それでも嫌いたくない友愛、というような複雑な思いの書き込みがすごい。この一冊で弓掛のファンになる。そして、そんな弓掛に好かれている浅野、また弓掛に引っ張られていることを自覚している浅野のファンにもなる。
闘争心に溢れていて、全国大会で強敵と当たるのに楽しそうで、凶悪な笑みすらこぼす灰島がいい。それを横で見ていて、心配したり自分もふわふわしたりする黒羽もいい。また、ようやく公式の2.43にたどり着いた小田主将と、その横にずっといた青木、また四者四様の二年生たちもよい。マネージャーを引き受け、誰よりもカッコよく声をかける荊も。