あらすじ
〈今宵、汝の娘は一人、水に浮かびて殺さるべし〉紅霊教教祖の孫娘は、湯槽の中で血まみれとなって殺され、予言は的中する。だがそれは、呪われた一族に襲い来る悲劇の序章に過ぎなかった……。教祖を大伯父に持つ旧友の鬼気迫る依頼で、教団本部に出向いた松下研三だったが、ついに神津恭介に救援を求めた。名探偵は、恐るべき凶事の連鎖を止めることができるのか!?
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Posted by ブクログ
没落した新興宗教・紅霊教の教団本部で起きる二重密室殺人を始めとした連続殺人、それらを示唆する不気味な予言の数々、名探偵神津恭介&松下研三のコンビに『読者への挑戦状』など古き良き本格ミステリーの魅力に溢れた作品で、神津恭介が犯人の恐るべき智略に苦戦しながらも事件を解決する場面にカタルシスを感じたかと思いきや、ラストで明かされる黒幕に思わず呆然としてしまった…
Posted by ブクログ
す…すごかった…。
解決編の後にまた解決がある感じですね。
最後はちょっとゾワリとしました。
結果遺産も好きな女も手中におさめるという…ブルブル。
文章が古いかと言われれば現代とは違うんだけど、でも全く読みにくくはない。
途中で作者の心の声がダダ漏れ出るのも面白くて、楽しく読みました。
しかし挑戦状が2回もあるとは。そして挑戦状の文面がめっちゃ挑発的。特に2回目!
さすがにもうわかるっしょ!!ねぇ!っていうね!
わかんなかったよ!!笑
また機会があれば続き読みたいです!!
Posted by ブクログ
宗教、因習、戦後の雰囲気が結構好きだった。最後の僕は神津さんよりもっと早く犯人わかってた発言がかっこよかった。神津恭介に犯人を早く判明させて事件を解決させるために呼んだってよりも婚約者のボディガード兼犯人の注意をそらすために呼んだって感じかなって思った。