あらすじ
吉原育ちの貸本屋の娘、松平定信と対決!?
江戸の貸本屋、舞鶴屋で働くおいちは、元は吉原の禿。九ヶ月前に吉原を抜け出して、いまは地本問屋、蔦屋重三郎の構えた耕書堂の蔵に寝泊まりしながら、蔦屋と舞鶴屋で代わる代わるに働いている。
新春の本の売り出しも終わったある日、吉原で世話になった伊勢屋の手代岳三が舞鶴屋にやってきた。岳三は、謎が封じ込められた判じ絵の種本を捜しているという。その本には百両の値打ちがあるというのだ。
気軽な気持ちで「本を捜してみる」と伝えたおいちだったが、これが大騒動の幕開けになるとは想像もしていなかった……。
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Posted by ブクログ
瓜二つを読まずにこの作品から読んだから、なにか関連があっても見落としているのかな。
数珠ってなにか暗示しているのか気になる・・・。
江戸時代。
貸本屋で働くおいち(もと吉原の振袖新造、花魁の卵)と千代姫(大名の娘)は双子の姉妹。
訳あって子どもの頃から生きる世界が違う二人。
おいちの言葉遣いがおもしろいなぁ。
~ありんす、行きんしたとか語尾が。
謎かけのような判じ絵の本を探すよう頼まれてから事件発生。
二人が入れ替わったシーンがなんだか好きだな。