あらすじ
本書は上手に理屈を述べるための本です。タイトルに「論理的な話し方のトレーニング」とあるように、日常で理屈を述べられないと、あなたは「論理的に話す人」には見られません。欧米、とくに英語圏の人は、理屈を重視していて、会議などでも、理屈で決定が下されます。もしも、あなたが理屈をしっかり述べられないならば、あなたは知性が低いと見なされてしまうでしょう。本書は、理屈とはそもそも何かから、屁理屈の定義、下手な理屈とはどんな理屈か、上手な理屈の組み立て方、そして説得の技術まで、簡単な問題を解きながら、自然に「理屈をしっかり述べる力」が身につくよう構成しました。「日常論理」に関する基礎研究の本は数多く出版されていますが、実践に役立つ本はほとんど皆無のようで、「理屈を上手に述べる本」も同様です。そこで世界に類を見ない本(ちょっと大げさですが)との心意気で執筆された一冊です。
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Posted by ブクログ
日常会話で論理的に理屈を言えるようになるためのトレーニング本。話の組み立て方、伝え方のコツも分かりやすく載っている。(13歳からの〜とはいえ、少し難しい用語が多いが)
勝負ではなく、いかに相手を納得させられるかを考える。そして、なぜこのような結論を導いているのかを、好意的に伝えられるように意識していきたい。また読み返すことになりそうだ。
Posted by ブクログ
この本を読んで自分が論理について全くわかっていなかったことに驚いた。
理屈とは相手に納得してもらうためのものなので「フレンドリーに、誠実に」述べ、相手の味方、友人でなければならないというのだ。
これまで論理とは相手を説得するためのものだと思っていたので真逆のことに衝撃を受けたが、それは交渉の鉄則であり「友人の頼みは断りづらい」ことを考えれば当然だと書かれており納得した。
確かに、こちらが喧嘩腰では相手も構えてしまい、通る話も通らないだろう。
ところで、「なんで〜しなかったんだ⁉︎」という問いに対しての正解が理由を述べることだと書かれていたが、私も長年そう思ってそうしてきたが大体「言い訳するな!」と更に怒らせるだけだったので、論理としては正しくても理由を述べるのは実生活ではNGだろう。
「なんで」を理由を尋ねていると解釈するのは間違いで、実際はただの非難である。
そういう話を友達や職場、ネットで幾つも見聞きしてきた。
日本の社会は子供や部下が論理的であることを好まない。
黙って言うことを聞く従順な人間が好きなのだ。
こんな論理も理屈も通用しない相手に教えられてきた子供たちが論理的な思考を身につけるのは、今のこの国では難しい気がする。