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見解の相違って難しい
ということをしみじみ感じたお話。
山の中ですげー理解し合ったんじゃなかったの!?とびっくりする展開でしたが、王様であるコーネリウスは意外とトリ頭なのではと思う一方でとてもいい王なのだとラストには思わせてくれてよかったです。
一途な人々が切り拓く未来はなんと魅力的なのかと思い、とってもおもしろかったです。
Posted by ブクログ
やっぱり火崎勇さんの作品は、あんまりハズレがないなあ。
イラストも好きな池上紗京さんだし。
お針子のフラウは天涯孤独な身の上ですが、実は現王の庶子という設定。
これがたぶんあとに生きるんだろうなぁって、予想通りの展開でしたが、フラウとコーネリウスが再会したところから、雲行きが怪しくなっちゃいました。
山でのシーンは、貧乏なお針子の生活感とフラウの賢さが出てて、コーネリウスは身分は高そうですけど、素性は明らかにされてなく、ただの男と女って感じだったのに、王宮に行ってからのコーネリウスは、ちょっとダメですね。
コーネリウスはフラウだと知っていたから、あんな話をしてたんだと思いますが、フラウは事情が全然分からないところに、政略結婚だったと言わんばかりの会話を聞かされたら、ちょっと怒りますよね。最初に事情を説明していたら、違っていたのになぁって。
そこからはすれ違いが続き、コーネリウスが自重したのをフラウが勘違いしたり、コーネリウスの妹姫のリンディアの恋を応援しているフラウの言動をコーネリウスが勘違いし、お互いに他に好きな人がいると思い込んじゃって、どうなることかと思いました。
最後は、別れたときのシャツのボタン。
これで誤解が解け、仲直り。
リンディアも好きな人と一緒になれるようで、なによりです。