【感想・ネタバレ】野性の花嫁のレビュー

あらすじ

G・ハート賞受賞作家ジュリア・ジャスティス、色褪せぬ名作!壮絶な悲しみを背負った少女が知る、はじめての恋。

10年前に愛する母親から引き離されたヘレナは、暴力をふるう父のもと軟禁され続けるという不幸な少女時代を送った。その父が亡くなり晴れて自由の身になれたのも束の間、母はすでに他界していたことを知る。ようやく一緒に暮らせると思ったのに――悲しみの中ヘレナは母の遺言で、ロンドンに住む母のいとこレディ・ダーネルのもとに身を寄せることになった。だが引き合わされたダーネル家の家長アダムを見て、彼女は唇を震わせた。野暮ったい恰好のヘレナを心底ばかにするような表情が、世にもハンサムな顔に浮かんでいたのだ。

■父親の葬儀が行われるなか、一人ほっと胸をなで下ろすヒロイン――そんな冒頭のシーンから一気に読みに入らせる本作『野性の花嫁』は、実力派ジュリア・ジャスティスまさに本領発揮!の1冊。ヒロインのヘレナは幼い頃に愛する母親から引き離され、暴力的な父親のもと実に10年間(!)も軟禁、虐げられてきた娘。父が亡くなり、ようやく母のもとに帰れると思ったのも束の間、すでに母も他界していました。そして彼女は母の遺言で、後見人であるいとこの家に引き取られ、その家長アダムと出会い…。社交界のマナーはもちろん、紅茶の味や、目の前にある果実がなんなのかすらわからぬヘレナ。そんなヘレナが強くしなやかに大輪の花を咲かせ、また、アダムをはじめとする周囲の人々が彼女の影響を受けていくさまは必読! おすすめの1冊です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

母親と引き離され、父親に軟禁&虐待をされ育ったヒロイン。
父親が亡くなり自由の身になるも母親はすでに亡くなっており、母親のいとこと住むことになる。
ヒーローはそのいとこの継子で元陸軍大尉。
このヒーローが真面目というか誠実でヒロインに惹かれるも婚約者が居るので自分の気持ちを抑えようとする。
そのせいか若干影が薄く、ヒーロー友人の方がヒーローっぽかった気がしないでもない。
もちろん最後はハッピーエンドだけど、最後がちょっと駆け足でもうちょっとその余韻に浸りたかった。
ヒーロー継母とヒーロー妹の優しさには泣けた。

0
2020年03月03日

「ハーレクイン・ロマンス小説」ランキング