【感想・ネタバレ】男しか行けない場所に女が行ってきましたのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年02月25日

話題のチョイスも、知りたかったかゆいところに手が届く、イイ感じなのだが、

それよりも何よりも、筆者の人物や社会に対する観察眼がもんのすごい。

近くにいると、仲良くなれそうな方だと思った。

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Posted by ブクログ 2021年09月07日

この本はただのエロレポートではない。作者はこれでもかこれでもかと男性のショーもなさ過ぎる性欲発散方法について読者に突きつけてくる。男は自分達は開放的な性活動を行っているのに女が同じ事をしようとすると途端に軽蔑視したりする。この身勝手さ。この身勝手さは性風俗に限らず色々な場面で遭遇する。日本の男性はも...続きを読むっと自立すべきではないだろうか。

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Posted by ブクログ 2020年06月15日

めちゃくちゃ面白い本だった。
水商売系の広告・書籍に携わる出版社で働いている女性のとんでも話や、エクストリームな体験について書かれているのだけれど、その中に筆者自身が女性であることを強く意識するシーンがあったりしていて、内省的な内容にもなっている。

この本のメインの部分はもちろん、こんなビックリ世...続きを読む界があるんですよw のところでなく、その氷山の一角の母体とその母体がどういうものであるか考えることを提起するものである。

少し前にコンビニのエロ本は無くなったけれど、Youtubeの広告や性的な表現を想起させるものが、無意識化のうちに日常に同化されていて、それを認知しながら指摘しないのが当たり前になっている。

そういうことをまずは皆んなが自覚しないといけない。
自覚することで行動が変わることはたくさんあるはずだ。

フェミニズム的な視点から男性権力に立ち向かうようなやり方ではなくて、むしろその懐に潜り込んで切りつけるような名著でした。あともちろんビックリストーリーたちもかなり面白かったです。

あと他のレビューで、女性的に扱われないことから美人への僻みが〜的なことを書いているのがあったけれど、そういう感覚は一切受けずむしろ綺麗に線引きされて書かれていたと思いました。

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Posted by ブクログ 2017年12月28日

女性の漫画家の筆者が男性にしかいけないところ(風俗店など)のレポートについての体験をエッセイとして記載した本。

前半は風俗レポートが書かれている。様々な風俗店があること、女性からみて何の需要なのか理解できない滑稽さ(男性の自分からもよく分からないもの多数)が面白い。
人の好みは多種多様で、他人にと...続きを読むっては無駄なくだらないものでも、それを真にを求める人がいる。でもそのくだらなさが人間らしく面白いな、とか思う。

ここまでだと単純に色モノ的なレポートにとどまる印象なのだが、このエッセイの魅力は中盤から後半にある。

中盤から後半に関しては風俗店のレポートではなく、筆者が漫画を掲載していたエロ本の編集者だとか、身近な人々との関係性の話になってきて俄然面白くなる。筆者とのコミュニケーションの中で見えてくる人間の業のようなものを鋭く切り取っている。

世の女性にとっては常識な感覚なのだろうが、女性目線で見た場合の男性は、いつまでも幼稚な部分があり、女はその男性の性質をわかったうえで、純粋だったり何もわからないふりをして、男性を立てるような振る舞いをする。

この筆者もそのようなふるまいを仕事などを潤滑に進めるための技として当然のように使ったいるのだが、心の底ではその男性のニブさなど、男女差の不条理さなどに違和感を感じている。

そんな中男性しかいけない場所に行くことで、女性として男性目線を体験をすることは、女性としては非常に無理のある、ばからしい行為であるからこそ、男性の滑稽さ、女性が女性を演じる滑稽さが浮き出てくる。

私は男性なので、やはりこのような目線で男性の性に関する考え方を語られることが非常に新鮮だった。というか、女友達とかからこのような発言を断片的に聞いたことがあるので、今更ながら腑におちて理解しやすかった。という感覚に近い。

最後の方に記載してあるAKB48への考察が非常に面白かった。モーニング娘とも違うAKB48の立ち位置と、お母さんと息子の関係、おばあちゃんと息子の関係性に例える部分の、絶妙さ。

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Posted by ブクログ 2017年01月16日

度々噴きだしました。見方によっては少しフェミニズムっぽいところがありますが、確かにと納得させられる鋭い視線。男と女ってやっぱ根本的に違うということがありありとみえた。エロ本から広がるファンタジー。

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Posted by ブクログ 2017年01月05日

とても良かった。こういう視点での話しをTVで見る事は殆ど無い。その事にもいかに男中心に世の中が回っているかを感じる。何故か男にだけは許される寛容な世界。性風俗はそれが最も端緒に現れ女がただの物として男の付随物として消化される世界。風俗に行った事を笑い話のように平然と言ってのけられる環境と、それを許容...続きを読むしてこそイイ女という自然と社会に浸透している風潮。この方の他の著書も読みたいと思う。

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Posted by ブクログ 2015年11月13日

「業界」話のような、表層的な興味本位の読者を対象にしたものかと思いきや、むしろ180度逆、「業界」にいたからこそ切実に圧倒的に抱かざるを得ない「女性としての違和感」が表現されている。
 女性が性について、性的なテーマについて、考えたり言葉にすること(の難しさ)にここまでまっしぐらに取り組むのは並大抵...続きを読むのことではない。
 一気に読んでしまう、読まずにはいられなかった。

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Posted by ブクログ 2015年08月26日

漠然と思っていたことを言葉にしてもらった!というところがあったり、うーんと思うところがあったり、すごく面白かったです。
最初から最後まで田房さんが自身の言葉で、性産業について書かれていたのが印象的でした。

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Posted by ブクログ 2015年04月29日

イースト・プレス、やっぱりいい仕事するなぁ。女性から見た風俗って、ありそうでなかった本やと思った。世の中の男にとって、総量としてはたぶんいちばんおっきな産業やと思うけど、その実態を知る機会はめったにないので、こういうお仕事は尊いものやなぁと思う。著者の名前は、見たことはあるけど、という程度でしたが、...続きを読むこういう活動をしていたのか、と感心。

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Posted by ブクログ 2022年01月31日

この本の感想をちゃんとした文章にするには、しばらく時間がかかりそう。筆者が抱えている社会や男性に対する苛立ちや腹立たしさは私も持っているので、書かれていることは分かる。特に男性側の女性に対する無自覚な傲慢さに関しては。

けど、こういう社会の在り方を変えたいと思った時に、どこら辺をゴールにしたらいい...続きを読むのかが、巧くイメージできずにいる。男性に萎縮して欲しいわけではないんだけど。
とりあえずは変だと思うところに声を上げて小さく変えていきながら、方向を模索するしかない、のかな。

なにか、すごくモヤモヤする。どうして。

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Posted by ブクログ 2018年11月23日

風俗やAVなど男性のための場所に女性である著者が取材し
男女公平な立場から感じるし違和感を語る
自分の欲望や感情も非常に赤裸々に表現していて
女性の心理を理解する意味でも面白い

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Posted by ブクログ 2018年01月13日

自分の中の分類でいくとエッセイになってしまうのだが、一般的にこの分類で想定されるものよりもかなり強いメッセージ性のある作品だと思う。
知らず知らずのうちに、男性の性欲というものがしょうがないものとして社会に受け入れら、女性はそれを優しく見守ることという考え方が当たり前のものになっている「男性中心社会...続きを読む」について、筆者の実体験を通じて異議を唱えている。
男性自身、女性自身でさえ気づかなくなっていることを気づかせてくれる作品。男女問わず読むべき。

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Posted by ブクログ 2016年04月06日

エロ雑誌でルポ漫画を描いている筆者が、エロ雑誌には書けなかった女だからこそ感じるあれこれを綴ったエッセイ。
下世話な好奇心で手に取った男性陣はぶったまげるだろう。
エロや下の話もあるにはあるが、むしろ筆者が膨大な量のフィールドワークをもとに、風俗の世界に如実に表れるジェンダーとセクシュアリティの問題...続きを読む、ダブスタ、男から見る女の分類、などなどについて真面目に考察した社会学に分類されるべき一冊である。
ジェンダーを語る上で風俗はやはり切り離せるものではないと改めて感じた。

最終章のAKBに関する考察が秀逸。
こんなにも分かりやすく、モー娘。との違いも絡めてAKBを論じたものを読んだことがなかった。
私自身、とある事情でAKBのことはデビュー前から知っていたが、ずっと気持ち悪いという思いが拭えずにいた。
それを何となく許容できるようになったのは、13年のAKB選抜総選挙で指原梨乃が1位になった頃からであり、AKBの枠を飛び出して単独でTVに出る彼女を見てみたら、指原梨乃は自分の考えをしっかり持ち、それを自分の言葉で語ることのできる人で、いわゆる「女に嫌われる女」ではない。
彼女を応援している人の中には相当数の女性も混じっているように思う。
しかしAKBという男が作った男のための集団を、女性も享受しているという今が、いいことなのか悪いことなのかよく分からない。

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購入済み

かなり面白かった

2016年03月05日


いやらしさとかより

深い何かを感じました

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Posted by ブクログ 2015年12月12日

女性の風俗店ルポライターである著者が、風俗店を取材して当時の記事には書けなかった、自身の感想、本音を記した本。世間で優先されている男目線の都合、たとえば「男がそういう場所に行くのは当たり前」とか「男は浮気する生き物」等々にも舌鋒鋭く切り込んでいる。
各種風俗店取材時の、当時の発表場所には記載できなか...続きを読むった実態と、発表された記事とのギャップがおもしろい。

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Posted by ブクログ 2015年11月24日

田房さんの視点がおもしろすぎる。しかし、あまりに鋭いため、同じ男として見ないように生きてきた点があらわになり、男のあまりの独善性に頭を抱えてしまった。自分より年上なんてほんっと無知、無自覚です。

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Posted by ブクログ 2015年05月12日

興味はあるけど女性はいけない場所に、筆者が代わりに行ってレポートしてくれた、という内容。書き様によっては社会学のジェンダー本として十分成立すると思う。しかもそういう場所で働く女性とか、そういう場所に行く男性とか、切り口は様々ありうる。
男性全員がこういうところに行くわけではないことは頭に入れて置かな...続きを読むければならない。
こういうところの充実が性犯罪の現象に寄与しているのかしら。
興味津々で読んだが、こういうところに行く男性に対し、軽い嫌悪感を感じたのも事実。

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Posted by ブクログ 2015年03月01日

こんな本、待ってました。
男だけが知っている世界なんてずるい!小さい窓からのぞかせてもらった気分。

ただ、女が、性が男に搾取されている感じは嫌だなぁ。

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Posted by ブクログ 2020年11月29日


男性の性欲は仕方ないことでそれを許容するのが賢い女、な風潮は確かにあるし、自分もそう思ってた節があって震えた。
知らんわ、そんなもん

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Posted by ブクログ 2020年09月26日

男の性欲が物凄く細分化され、その数の多さと信じられないような内容のサービスもあるのに驚きです。

最初は丁寧に読んでましたが、途中からは疲れてきて飛ばし読みに。

色々なサービスが出てくるけど、結局男って自分自身の頭の中の妄想に興奮してるんだなって共通している事が良く分かります。

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Posted by ブクログ 2016年09月26日

この世は男中心にできており、それが最も露骨に現れる場の一つはセックスである。
誰もが知っている真実だが、誰もが敢えて触れようとはしない真実でもある。フェミニストですらそうだ。なぜならセックスの場において自分と相手との間にある優位と劣位の差に気がついてしまうことは、とんでもなく痛いことだからである。
...続きを読むだから男向けエロ業界を女が観察してきました、というルポの多くは、男と一緒にエロが楽しめちゃう私、というキャラをかぶったり、冷静な観察者というキャラをかぶって書かれている。この本が他と大きく異なるのはそこだ。田房さんは、自分が現場にいる時に感じるざらっとした感触から目を背けることができるほど、器用な人ではない。
ていうか、心配になるくらい不器用な人だと思う。なんで男たちが無意識に醸し出す優越感に対して人一倍敏感な人が、わざわざこんな辛くなりそうな仕事を選んじゃったのかと、田房さんが取材する風俗嬢の方ではなく、田房さんのことが心配になってしまうくらいだ。
田房さん自身は風俗ルポの仕事を選んだ理由を、「そういう仕事に憧れがあった」としか説明していないけれど、たぶん風俗の現場に敢えて踏み込むことで、男の態度にも痛さを感じないで生きていける私になりたかったんじゃないだろうか。酸いも甘いも噛み分けて、男とは女とは世間とはそういうもんだよねと飲み込んでしまえれば、痛さを感じずに生きていける、と。
でも田房さんはそれほど器用な人ではなかった。だからこそ、この社会の本質が見えるようになったんだと思う。その本質とは、この社会全体が「男しか行けない場所」になってるんだということ。男中心の社会だからこそ、性風俗がこんな形でできあがってるのだ。
そんなこと、とうに知ってたって?でも自分の痛みを痛みとして感受できなければ見えないことがある。そして自分の痛みを認識するのは決して容易なことではないのだ。

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Posted by ブクログ 2016年06月25日

社会の裏側覗き見。色々な職業や生き方があるもんだと感心してしまった。
この作者さん、既婚者、子持ちなのね。バイタリティがすごい。

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購入済み

漫画じゃなかった

2016年03月06日

面白そうと思って買ったけど
漫画じゃなくてがっかりした

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Posted by ブクログ 2015年07月04日

女性風俗ライターの著者が様々な店に潜入する。挿し絵もなかなか味わい深い。人形だけが待機している風俗もあるそうで、深い闇を覗いている気分になる。風俗で働く女の子の実態や、その女の子らを冷静に分析する著者の視点は面白い。しかし段々とジェンダーの話に重きが置かれ、どんよりとした気分になってくる。最後のAK...続きを読むB48の件に至っては苦笑いするしかない。なんとも後味の悪い本だった。

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