あらすじ
診断精度を飛躍的に向上させる問診テキストのロングセラー
内容を大幅拡充・全面改訂した第2版
患者の訴えを聞き、病歴を聴取して、コミュニケーション技術だけで
どこまで診断に貢献できるかを論理的に説明し、発熱、咳、腹痛など、
ある症状を訴える患者からどんな情報を聞き出せばよいのか、筋道を
立てて質問を選ぶ方法を解説します。
第2版は第1版を大幅に拡充、改訂。各章の理解度を確認するための
Q&Aも新たに収録しました。
◎特定の症状を訴える患者について、最も確率の高い疾患は何か?
◎逆に頻度が低い珍しい疾患だが重大な結果につながるので
見逃してはいけない疾患は何か?
◎合理的に診断するために、どんな質問で絞り込んでいけばよいのか?
などについてわかりやすく解説します。
医師をはじめとする医療関係者、特に研修医などの若手医師や訪問看護師には
必須の内容を収録。従来の若手医師向けの教科書では、簡単な原則の解説のみで
具体的記述がないまま、次の視診・聴診・触診などの診察技術の解説に移っていた
部分について、約700ページもの解説を加えた画期的な書籍です。
診断学の教科書として、高い評価をいただいています。
原著:
THE PATIENT HISTORY
An Evidence-Based Approach to Differential Diagnosis 2nd edition【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
症候ごとに聞くべきことがまとめられていて便利
【頭痛】警告症状を把握、良性の典型的特徴を理解
いつから?新規かどうかで鑑別かわる
視力喪失:巨細胞、緑内障
平衡障害:脳卒中、脳腫瘍
新規発生のけいれん:脳卒中、脳炎、脳腫瘍
雷鳴頭痛:くも膜下出血
最初がひどい:くも膜下出血
5-10分で:群発頭痛
1時間後くらいに悪化:緊張型、偏頭痛
心臓の鼓動のよう:偏頭痛、巨細胞
しめつけ:緊張、顎関節、頚部由来
刺すよう:群発頭痛、三叉神経痛
ひどくて何も出来ない:偏頭痛、くも膜下出血
光恐怖:髄膜炎でも
バルサルバで悪化:脳腫瘍
頭皮に触ると悪化:巨細胞
【咽頭痛】溶連菌みつけてリウマチ熱を防ぐ
身体診察:咽頭発赤、滲出液、リンパ節
急性か慢性か
感染症か
警告:開口障害、よだれ
体重減少、発熱盗汗:リンパ腫
【胸痛】心虚血か心血管か非心臓か
圧迫される、締め付けられる:心筋虚血
胸苦しい、重たい:食道疾患(肺高血圧)
奥の方の重い痛み内臓痛:帯状疱疹
げっぷしたい:心筋梗塞、食道、消化管潰瘍
鋭く指す:心膜炎、胸膜炎、肺塞栓、気胸、筋骨格、心因性
一指でおおえる、限局:非心臓、心因性、ガスによる胃の膨満
食事で増悪:食道、消化管潰瘍、狭心症
前かがみになるとましになる:心膜炎、膵炎
制酸薬、食べ物で、ましになる:食道炎、消化管潰瘍
息はいたら楽になる:胸膜炎
発汗:心筋梗塞、肺塞栓、動脈解離
【腹痛】
付属器捻転:突発的、悪心嘔吐、尿意切迫
内膜症:月経前数日にズキズキした痛みが始まり、終わるまで増悪
骨盤内炎症症候群:下腹部に両側性におこる月経中・直後に始まることが多い。33%で疼痛の発生に異常子宮出血を伴う、性交や運動で疼痛が増悪することあり、肝周囲炎(右上腹部痛)発熱は半分にしかない
異所性妊娠:下腹部痛、無月経、膣出血 半数は破裂するまで無症状
下腹部:尿閉
【膣出血】ホルモンが構造異常
命に関わる:異所性妊娠と子宮内出血だけ
体重減少:子宮内膜がん
鼓腸、腹囲の増加:卵巣がん
月経と月経の間に不定期に生じる:ピル、破綻出血、子宮病変、子宮頸炎
中間に生じて鈍痛伴う:排卵に伴う
出血増加:過多月経、生殖管異常、出血性素因
下腹部に慢性の痛み、月経中に悪化:子宮筋腫、感染症、骨盤内炎症症候群、子宮内膜症
乳汁出てる:妊娠、高プロラクチン血症
ピル飲み忘れで破綻出血
既往や骨盤内炎症症候群:異所性妊娠