あらすじ
「どうして本当のことを言ってはいけないの?」と悩んでばかりの“宇宙人”でしたが、今はみんなと幸せです――。この本は「場の空気が読めない」「会話が噛み合わない」「周囲も人も傷つけてしまう」、と、悩み生きづらい毎日を送っていた著者が、アスペルガー診断後自ら見出したルールによって人生を切り開いていった物語です。「アスペルガーの生徒が考えていることがようやく理解できた」「どのようにアスペルガーの子供と接したらよいのかがわかった」「会社の部下との関係が改善した」など、学校や教育現場、各家庭をはじめ、企業などで今大評判の一冊です。本文では、遅刻をしない3つの鉄則、失敗しないお話ルール、感情を落ち着かせるいくつかの方法、など、すべてがいい方向に回りだす「傾向と対策」を明かします。この本を読み終える頃には、きっと新しい第一歩を踏み出す力がわいてくることでしょう。今悩んでいる方、必読のバイブルです。
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Posted by ブクログ
インターネットでも上手くツールを活用して、「繋がり」をうまく持ってる著者のアズ直子社長。
ADDを合わせたアスペルガーの著者。
著者が自分の生きづらさを克服するための自分なりの30のルールを作って、さらに、それを「アスペルガー」の「アズ」直子さんとしてまで売り出してしまう才能はさすがである。
「マインドマップ」などを駆使して、自分の個性を生かす。
毎朝の「一人会議」や「自分の世界の確保」などたくさんの工夫をして失敗を防いでいくのです。
アスペルガーでもそうでなくても、「個性」は誰だって持っています。
「分かって欲しい」「否定しないで欲しい」「認めて受け入れて欲しい」というのは誰だってもっている同じ気持ちです。
アズさんのなさっている工夫など、自分流に真似してみようと思わせられました。
Posted by ブクログ
チェック項目7箇所。この本はアスペルガーの人のためだけのノウハウを書いたものではなく、自分が欲しい「幸せ」をつかみ取りにいくために私がしてきたこと、成功も失敗も含めて、こんなやり方もあるってたくさんの人に伝えるための応援本です、私のように「不器用だけど幸せになりたい、すべての人」に捧げます。はじめから起業家になることを目指したわけじではなかったけれど、私は経営者としての道をひとりで歩きはじめたのです、ひとりで気楽とはいっても、娘が生まれて、仕事と育児との両立という新しい課題もでき、私は本当に一生懸命でした、必死でした。「朝8時にスターバックス・コーヒー(スタバ)に行こう」、このルールを実行するだけで、体質的に睡眠障害に陥りやすく、生活リズムが乱れやすいアスペルガーの弱点を補う様々なメリットが生まれます。毎日「ひとり会議」を開催する……1.1日の予定や仕事の優先順位を確認する、2.メールマガジンの配信など、毎日必ずしなければいけないことを、「ひとり会議」の中での決められた時間内にこなしてしまう、3.残った時間でマインドマップを描く、新しいアイデアを考えるなど、自由で創造的な時間を過ごす。捜し物大作……鍵や携帯電話、手帳などなど特に大切なものは「赤」か「黄色」にすることで、見つけやすくしています、細かいものがいっぱいに詰め込まれたカバンの中を探すとき、目立つ色のものは比較的簡単に見つかります。遅刻をしない3つの鉄則……1.出かける1時間前には何もはじめてはいけない、2.目的地には30分前到着を目指す、3.最低限セットを置く……鍵、携帯、手帳、財布、化粧ポーチ、パソコンがあれば大丈夫。
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アスペルガーについての本は専門用語も多く、積読になりがちですが、本書は字も大きく日常のエピソードと言うストーリー性により、読みやすく理解しやすい。
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大人の発達障害が、注目されています。
最近では、アスペルガーなど、発達障害に関する情報はいろいろ得られるようになり、
子どもは早期に診断を受けることが容易になりました。
しかし、子ども時代に診断名が付くことなく、大人になってしまった人もいます。
自分の行動が、なぜ人に受け入れられないのか、なぜ人に責められるのか、なぜ、相手を不快にさせてしまうのか、
それが理解できず、社会で孤立してしまう人もいるのですね。
アズ直子さんも、そんな一人。
結婚し、子どもも生まれてからも生きづらさを抱える暮らしの中で、
アスペルガーで、ADD(注意欠陥障害)と診断されます。
誰にも理解されずに、
「片付けができない、だらしない人」
「変なことに妙にこだわる人」
「人との距離感が取れない人」
と思われていた直子さんが、なぜそう思われてしまうのかの理由がわかったのです。
そこで、直子さんは、考えました。
アスペルガーの弱点を活かし、さらにそれを個性に変えて、人と上手くやっていく方法があるはずだ。
それが、この本の副題になっている
「私が見つけた“ひととうまくいく”30のルール」です。
たとえば、「腕1本ルール」。
人に近づきすぎて、相手を不快にさせてしまうことがないよう、腕1本分人と離れてポジションを取る。
あるいは、「タイマーを使い倒そう」
なにかに集中してしまうと、約束の時間も、食事も眠りも忘れてしまう。
そこで、「終わりの合図」としてタイマーを鳴らす。
家族のルールには、「なるほど!」と感じ入りました。
それは、直子さんが、アスペルガーであることを周囲にカミングアウトし、
弱点をさらけ出すと決めて可能になったルールです。
「家族の逃げ場もつくろう」
親がアスペルガーだと、実は、育てられる子どもが辛い。
親の言動行動に振り回されることもあります。
子どもらしい行動を我慢しなければならないこともあります。
11歳の娘は、ときどき私に対して、激怒するほど嫌になることがあるそうです。
そこで、おばあちゃんの家や、学校の友達の家、相談相手として、習い事の先生などを頼りにしているようです。
ときには、そうした駆け込み先から、娘の限界を知らされることがあります。
そうしたサポートを得るためにも、日頃から周囲の理解を得ておくことが大切です。
・空気が読めずに浮いてしまう。
・なぜか会話が噛み合ない
・時間を守るのが苦手、規則やルールにこだわる。
・予定を変更されるのがイヤ、音や光に敏感。
・周囲も自分も傷つけてしまう。
いま困っている発達障害の大人に、参考になる、実践的なルールです。
Posted by ブクログ
さすがアスペルガー、自力で販売用の運営サイトを立ち上げた。感動した。
30のレクチャーを注意して実行しよう。
腕一本の間隔が大事なんだと知った。
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日常を生活できること。これは能力の一つだ。著者のさまざまなエピソードと工夫に、日常への別な視点を持つことができた。全てを呑み込んで、なお前進していく力強さに圧倒された。
Posted by ブクログ
ASDを疑ってる自分の場合とがっつり被るところも多くて笑ってしまいました。
当事者本としてかなり刺さります。
生きやすくなる30のルールは暮らしていく上で出てきた対策法といった感じで、具体的で参考になります。
等身大の直子さんを感じられる気がして、良い本だと思いました。
Posted by ブクログ
発達障害者でも、問題なく社会生活が送れるのならもはや障害者ではない、を地で行くような著者。
アスペルガーであることを、むしろ逆PRしてしまうようなアズさん、確かにここまで来るのに大変な思いをたくさんされているけれど、現在の様子は本当に素晴らしい。
対応方法がとても具体的なので、参考になる人も多いと思う。
マインドマップは、私も参考にしたい。
さらにアズさんが取り扱っている「バッチフラワー」は、以前私も購入していたので(息子用)、関わりがあったかもしれない。
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大人の発達障害が最近話題になることが多い中、何らかの症状で生き辛さを感じてる人は多いのではないかと思います。
アズ直子さんが、実体験をもとに、生きやすくなるためのヒントを書かれています。
元気や希望をもらえる一冊です。自分が発達障害ではないかと思われる方、またはどのような特徴があるのかを知りたい方などにおススメです。
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気落ちしている時、元気を貰うのに良いと思う。
でも元気のない、自己評価の低い当事者は読んでて辛いのでは。
私は両親にそれなりに大切育てられ、人格を否定されずに育った幸福な当事者。それでも周囲との違いに今も苦しめられる。
これが親からも周囲からも否定されて育った当事者だったら…。この本はこの著者は眩しすぎて辛くなるのじゃないかな。
光に過敏な当事者が、他の人は何とも思わないような日の光にとても苦しめられるように。
Posted by ブクログ
自分はASD傾向があるかもと思い、色んな本を読んでいるが、この本に関しても当たっているところもあれば、そうでは無い所もある。ADHDでもASDが混ざっている方もいるし、著者の様にASDにADDが混ざっている方もいる。
実際に診断できる医療機関も少なく、はっきりさせたいと思うとものすごく費用とお金がかかる。世の中にはグレーゾーンと呼ばれる人は相当な数がいるのではと思う。まずは自分の凸凹の特性を知ることが大事だと思う。
Posted by ブクログ
このような、個性を持った方の生きにくさ、周りの環境などについて分かりやすくまとめてありました。
今でこそ、アスペルガーなど、社会の理解を得ることが有ると思いますがやはり、子供の頃や若いときは苦労された事と思います。
記述にもあった、マイナスになりそうなとき、オ.オポノポノという、ハワイのおまじない?がとても気に入りました。私もやってみたいなと思いました。
文章量はそんなに無く、直ぐに読み終わる事ができました。
Posted by ブクログ
この方はアスペルガーと診断されたのを機に、その特性を生かし、仕事も充実させネットを通じて理解、応援してくれる人も増えた。
確かにそれは素晴らしいことだ。
だが、ご家族のことを思うと何か心に引っかかるのだ。
ご主人は海外に単身赴任中途のことなので、年頃の娘さんの心のケアはちゃんとできているのだろうかと要らぬ心配をしてしまうのだ。
身の回りのことは全て自分でこなし、自立することが当たり前になってしまっている。「となりのアスペルガー」の歌で気持ちのバランスを取っているのかな。
Posted by ブクログ
アスペルガー当事者のアズ直子さんの幼少時代の困難から障害の受容・理解に至るまでを綴っています。
<人とうまくいく30のルール>
アズ直子さんが日々取り組んでいるルール30個を見開きでコンパクトにまとめられています。
オリジナリティーのあるルールもありますが,支援の手立てを考える際の手がかりになりそうです。
毎朝8時にスターバックスにいくというルールを作り、生活習慣の見直しを図るとともに、自分が楽しみなことを行動として設定している点でこの作者にとって、ぴったり当てはまるルールだと思います。
何をどうしたいのか、そのために必要なことは何かということを個に即して考えるということが支援者に求められるのだろうと思います。
<障害理解>
マインドマップにハマって,自分の障害理解に至るまでの過程が興味深かったです。
この障害理解においては、自分でもしかしたらと気づかないと深まらない問題だと思います。
Posted by ブクログ
アスペルガーという特徴を、障害ではなく武器にして生きるための工夫30。
その中の何分の一かは自分にも役立つと思えるルールでしたが、私はアスぺルガーじゃないから、アズさんのように几帳面には守れないでしょう。
嘘をつかず(つけず)、決めたことは忽せにしない(忽せにできない)というアスペルガーの特性をうまく社会に生かせたら、本人も回りも幸せですよね。こういう工夫や処方例を、紹介する人がもっと増えたらいいなと思いました。
Posted by ブクログ
タイトルと表紙に違和感を感じるので敬遠してました。
よくある成功者の自己啓発本かなと思って。
しかし、中身はかなり実用的でした。
著者のアスペルガーの症状(症状といっていいのかな?)はかなりひどく、普通に生活することが困難です。
そこでいろいろ工夫をされてるんですが、これが役に立ちます。
すべて同じように実践するわけにいきませんし、その必要もありませんが、頑張って工夫すれば乗り越えられるもんだと思わせられます。
ま、人それぞれですが。
ただ、妻で母で社長であることとはあまり関係がないように思います。
やっぱり表紙とタイトルで損をしてるなあ、この本。