【感想・ネタバレ】煙の殺意のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

泡坂氏初期の短編にはチェスタトン張りのロジックが愉しめる。それは歪んだ論理とでも云おうか、読後に奇妙な味わいを残す。

本作では「赤の追走」、「紳士の園」、「煙の殺意」、「開橋式次第」がそれに当たる。

しかし本作は先ほど「奇妙な味わい」と述べたようにエリンの『特別料理』を意識したに違いないと思われる作品がある。『閏の花嫁』はもうほとんどオマージュであろうし、『歯と胴』は一種のホラーとも云える(題名からすればバリンジャーか)。

恐らく雑誌掲載の短編を寄せ集めたものであろうが、この完成度は素晴らしい。

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2020年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編「椛山訪雪図」が面白かった。時間によって、紅葉や雪景色に変わるという不思議な絵によって殺人のボロが暴かれてしまうストーリが面白い。「紳士の園」も良い。出所者同士が公園で白鳥を食べたりする思いも着かないエピソードが可笑しい。泡坂の短編は少しコミカルでテンポもよく楽しい。

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2012年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集

意味がよくわからないの(屏風のやつ)から泡坂節発揮の作品まで多種多様。ホラーテイストのも一興。

表題作「煙の殺意」が一番面白い。

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2011年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どれもどんでん返しのある展開。その展開によって価値観まで転回される。「紳士の園」や「煙の殺意」などには、非常識なことを平気で行う姿にグロテスクさが出ている。専門的な知識がないと分かりにくいものもある。

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2011年03月25日

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